石丸伸二はポスター代を踏み倒すケチなのか?その真相に迫る

政治

先日の東京都知事選で良くも悪くも話題となった石丸伸二さんの、安芸高田市長の在職中に行われた裁判について僕が調べた限りの真相を書いていきます。

今回は安芸高田市長選挙に出馬した際のポスター代未払い問題について。

最近になって石丸さんを知った方なら、裁判の話も少し見聞きしたことがあるかもしれませんが、詳細について調べているという方は少ないでしょう。

石丸さんが苦言を呈しているマスメディアの報道では、ほとんど真相を伝えることなくネガティブなイメージを植え付けるような書き方をされていることが多いです。

別に石丸さんを応援しろとは言いませんが、このまま石丸さんにネガティブなイメージを持ち続けるのは非常にもったいないと思うので、とりあえず少しは詳細を追ってみてください。

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石丸さんの裁判①ポスター代未払い

先日、最高裁が上告を受理せず石丸さんの敗訴が確定した一つ目の裁判です。

こちらは選挙用のポスター代として約108万円の支払いを求められたところ、石丸さんは約34万円しか支払わず、印刷会社が未払い分を求めて裁判をおこしたもの。

これをほとんどのメディアでは、「石丸氏が「報酬(支払)が公費負担分で収まるとの合意があった」と主張。裁判ではそのような合意は認められず、見積額にも正当性があるとして石丸氏が支払い義務を負うとした」という報道しかしていません。

この情報だけだとなぜ一部の代金しか支払わないのか、なんともわかりませんね。もともと石丸さんに嫌悪感を抱いている人が見れば、ただただ踏み倒そうとしているとすぐに思い込みそうです。

両者の食い違い

これの真相は本人が以前説明されている様子もありましたが、まず「公費負担分」というのが石丸さんが支払った約34万円ということです。

これは出馬の際にかかった費用について、一定額は公費として市が負担するというもの。地域によって差はあるようですが、安芸高田氏のポスター代に関してはその上限が約35万円ということだそう。

業者とのやり取りの中で、石丸さんはこの公費負担分で収まるという話になったと思っていたところ、約3倍の請求が来て「なんでやねん」となったと。

実際、メールでのやり取りが公開されており、石丸さんがおおよその金額を業者に確認したときの業者からの返信が以下。

業者→石丸
「ビラ・ポスターは弊社から安芸高田市へ請求書を指定の用紙で提出し、安芸高田市から入金されるものだと思います。したがって、石丸さまへは負担が無いかと思いますが、説明会資料にそういった説明書きや提出書類はございませんでしたでしょうか?」

石丸→業者
「はい、ポスターとビラの費用は公費負担です。ただ、選挙運動に関連して無尽蔵に支出できる訳ではなく、総額に制限が設けられているとの認識です(今回の場合は500万円程度)。残りどの程度の支出が可能なのかを把握しておきたくお伺いしました。正確なルールは改めて確認しておきます」

業者→石丸
「全体支出に関してのルールまでの知識は無いのですが、印刷物については、決められた計算式でのご請求になるのではないでしょうか?ルールのご確認を頂けましたら、お教えください」

食い違いが起きた原因の一つとして、具体的な見積金額が出ていないことがあります。

普通であれば見積金額を確認してから発注するかどうかを決めるわけですが、このときは選挙までの時間がなかったことで、業者は本来休日だった日も作業をしていたそう。

時間がなかったことで(これが原因かはわかりませんが)見積金額を両者確認しないまま話が進んだことで、食い違いが発生した可能性は高そうです。

ただ、メールのやり取りを見る限り業者が「石丸さんの負担はないと思う」と書いており、石丸さんも「ポスター・ビラは公費負担」と書いているので、公費負担内で収まると取れる内容に思えます。

このやり取りの中で、業者は石丸さんが公費負担分を大幅に超えても実費で支払うつもりでいると考えたのでしょうかね。

でなければ、このような金額の請求をするとは思えないし、「石丸さんの負担はないと思う」と書いたのは、あくまでも可能性の話をしていただけ…ということでしょうか。

まとめ

幾つかの要素が重なって齟齬が生まれ、石丸さんは本来の負担額であればこれが妥当という金額を支払ったものの、印刷会社はそれを大きく超える金額を請求したことで、その金額については不当だと石丸さんは考え、支払いをしなかった。

その未払い分を支払ってもらうため、印刷会社は裁判を起こしたものの、一審の判決には納得いかない点がありここまでもつれた…というのが、ポスター代未払い問題の流れだと思います。

これは僕が調べた範囲でわかったことなので、真相は少し違うこともあるかもしれません。(ちょっと違う部分があったので追記しました)

ただ、もともと印刷会社が金額を提示し、それを石丸さんが確認したうえで後になって「やっぱり払いません」なんていう話ではないのは確かです。これが真相ならさすがに擁護しようのないサイコパスですしね。

やはり、多くの人が目にするメディアでの報道の情報量が足りなさすぎるのは間違いないでしょう。

なお、判決理由がどうれであれ、敗訴は確定したのでおそらく支払いには応じると思いますが、判決理由には到底納得してないだろうな~と勝手に推測しております。

恫喝・名誉棄損の裁判についてはこちらで

追記

石丸さんが本件に関して説明されている動画を発見したので、改めて石丸さんの主張を載せておきます。

まず、ポスター代に関しては金額そのものに不服があるというよりは、お互いの合意が取られていないという点に焦点を置かれています。

選挙費用に関しては自己負担を基本的に発生させないという前提で、一定額までは公費として認められており、今回のポスター代に関しては約34万円です。

印刷会社は「他の受注で公費負担を超える案件を受けたことはない」との発言をしていることから、上限金額も把握していたことは明白。

こういった前提がある中で、メールのやり取りに「石丸さんの負担はないと思う」と書いているわけですから、具体的な金額を確認しなかった落ち度はあったとしても、公費負担で収まると考えるのが自然じゃない?ということでしょう。

一方、印刷会社は石丸さんが公費を超えた分は自己負担するというつもりで仕事をしたことになります。

この点について、石丸さんは「いや、負担はないって言うてたのになんでそんな請求になるの?ってかなんで公費負担を超えて自腹切るつもりでいると思ったん?」となり、印刷会社は「え?公費負担内で収まるって断言したわけでもないし、公費負担内でお願いしますとも言ってなくない?仕事にかかった費用は払ってもらわな困りますよ」と食い違いが起こった感じ。

で、石丸さんは裁判でここのやり取りについて判断して欲しかったが、裁判所の判断は商業的なもので、サービスを受けたのだからその対価は主張している側の値段で払わないといけないという見解を示したことに異議があったという趣旨の発言をしています。

なので石丸さんとしては金額そのものに不服があって上告しているわけではなく、判決に用いられている争点自体が違う、私の言っている点について考えてくれよという主張だと思います。

また、それに加えて選挙のポスター代にかかる費用について、現状では利権絡みの問題が起きかねない(起きてるんじゃない?)という点についても考える必要があることも合わせて発言されています。

それについてはひと記事書けそうなくらい長くなりそうなのでここでは紹介しませんが、まぁそんなところでも公金チューチューしてる奴らがいる(可能性がある)んだなぁと思うと、真面目に生きているのがアホらしいと感じずにはいられません。

…あ、別に真面目に生きてなかったわ。

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