【追記あり】山崎怜奈の選挙後インタビューの問題点

政治

今回は東京都知事選後に行われたインタビューで、山崎怜奈さんが石丸さんへ質問している場面を振り返ってみたいと思います。

こちらもなかなかの物議を醸した様子ですが、先に個人的な見解を示しておくと、特別おかしなことはなかったという印象。どちらかと言えば、山崎さんに問題があったのでは…

中には「(石丸が)ブチ切れ」のような見出しを付ける記事もありましたが、贔屓目に見ても切れている様子はなく、むしろ真面目に受け答えしているように見えましたけどね。

この二人のやり取りで、石丸さんを叩く声が圧倒的に多いように思いますが、僕にはなんの非もないように見えます。

では、二人のやり取りを文字に起こしていきましょう。途中、僕が思うことも書いてきます。

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山崎怜奈の質問

まず、他の方とのやり取りがあり、そのなかで司会の宮根さんが「山崎さんも石丸さんのSNSはだいぶ見たと思うんですけど」と話を振ったところからスタート。

山崎「あぁ、もう本当にあの、真摯に受け答えようとしている姿勢、すごくあの素晴らしいなというふうにも思いました。あと、石丸さんがこう叶えたい、実現したいと思われている公約の内容を拝見したりとか、あとメディアでの発信も拝見したのですが、国政と都政でこう、いくら東京って国家予算レベルのまぁ経済力であったり人口があるとは言え、こう都知事として国政と都政の内容っていうのはかなり違うと思うんですよね。その小池さんのこれまでのゼロ公約も、こう本来は国政政党として掲げるべき問題であったり、そのくらいの規模のことがあったと思います。石丸さんだけじゃなく他の候補もそこの混同というのがすごい見受けられたんですけれど、こう石丸さんがやりたいこの先の政治っていうことを考えると国政レベルなのか都政レベルなのか、どっちが重きが大きいですか?今の気持ちとして」

ごめん…いきなり長いッ!

聞きたいことに対してその意図を詳しく述べたいという気持ちがあるんだと思いますけど、一つの質問に対してこれだけ長いと聞き手側は質問を理解するだけでも大変じゃない?しかもイヤホン越しに聞いてるだけやしね。

仮に、自分が質問される側の立場で、これだけの情報量を一度に入れられたらまともに答えられると思います?僕には絶対無理です。

この後の流れを見ると、さすがに石丸さんでもすべてを理解できなかったようですが、そのなかでも引っ掛かるワードが出たところでは首をかしげる場面もありました(赤字部分)。

石丸「大変申し訳ないのですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じましたよ」

山崎「教えていただけますか?」

石丸「ゼロ公約と私が今回掲げた政策どこに共通点があるというふうに…(カットイン)」

山崎さんとしては公約の内容が混同(共通)していると言ったつもりはなく、国政と都政それぞれでやるべきことを混同しているのでは?と聞きたかったのだと思います。

しかし最初の質問が長すぎるため、石丸さんとしては小池さんのゼロ公約と自身の政策が共通しているところがあると誤認してしまったところから回答が始まっていますね。

質問の意図を間違えて捉えたという形ですが、これはどちらかと言えば質問の仕方が悪かったと考えるほうが妥当でしょう。

質問する側もわかりやすく端的に質問する能力が求められるはずですし、それを元アイドルだからとか若くてまだ勉強中だからという理由で擁護するのはどうかと。

山崎「あ、公約の内容は、内容は異なると思うのですが、その…(カットイン)」

石丸「全然次元が違うと思うんですけれども…」

山崎「国政と…」

石丸「土台解決ができない問題を作ってしまっていたのが、あの7つの公約の実態です」

山崎「小池さんとは分けさせてください。すみません、不勉強で」

石丸「はい、よろしいですか?」

やり取りが続きますが、中継のタイムラグによってお互いの発言が何度か被る形に。

日テレのインタビューでも多々ありましたが、これも質問する側は映像が見えているはずですし、しっかり相手が話を終えるのを待ってから進める必要があるんじゃないかと思いますね。

日テレのときも今回も、質問者が自分の意見を言いたいという気持ちが強く出過ぎているのでは?と感じます。インタビューやねんから相手の話を聞きだすことを優先しようや。

で、この中では山崎さんも意図が間違って伝わったと感じ訂正しようとするも、タイムラグも相まってチグハグな展開に。

山崎「国政の規模でしかできないことが都政で実現したいっていうふうに出してる、打ち出してる公約の中にもあったのかなというふうな声も私は受けたんですけれど、そこの声に対してはどうお考えですか?」

石丸「それ見方が違うんじゃないでしょうか?国政のレベルでやる、例えば国防とかですね外交、それはもちろん都の範疇に入りません。ただ私があの中で謳ったものはすべて、東京都として関与できる裁量がある。その範囲に限定しています。当たり前…」

山崎「わかりました…」

石丸「(当たり前)の話ですけど」

山崎「(わかりました)ありがとうございます」

改めて聞きたいことを短く聞き直し、それに真っ当な回答をしたという流れです。ここのやり取り、なにかおかしいですか?マウント取っているような回答でしょうか?

先に国政でやるべき(都政ではできない)政策の例えを挙げ、自分の掲げた政策はすべて都の裁量でできるものだと普通に質問に答えたまで。

せめて山崎さんは石丸さんが掲げた政策のなかで、国政レベルでしかできないと思う具体例を挙げて質問したほうが良かったですね。

むしろ、よくこの点を突っ込まれずに済んだなと思うくらい。

この後、宮根さんがフォローするかのように「おそらくね、山崎さんが仰っていたのは…」と質問しますが、その内容はあんまり山崎さんの聞きたかったことではないんじゃないかな?という感じでした。

これがマスゴミと言われる所以

山崎さんと石丸さんのやり取りは短い時間ではありましたが、まったく威圧的な態度を取っている場面はなかったかと。むしろ、山崎さんの質問中には真面目な顔でしっかりと話を聞き、受け答えしていたと思います。

質問の意図を間違えて捉えたことによって「前提が正しくない」という指摘をした形になりましたが、もしかしてこれが威圧的だと捉えられたのでしょうか?

いくつか選挙後の石丸さんを取り上げている記事を見ていますが、ネガティブなイメージを持たせるような書き方をしているところがありますね。

まず山崎は「真摯に受け答えようとしている姿勢がすごく素晴らしいなと思いました」と称賛した上で、石丸氏が実現したい公約が、国政と都政どちらに比重をおいているのかを質問。 すると、石丸氏は苦笑しながら「大変申し訳ないですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じましたよ。ゼロ公約と私が今回掲げた政策、どこに共通点があるというふうに。全然次元が違うと思うんですけども」とバッサリ。

山崎は自らの発言を補足しようとしていたが、石丸氏は遮るように「解決ができない問題を作ってしまってたのが、あの7つの公約の実態です」とコメント。 すると山崎は「小池さんとは分けさせてください。すみません、不勉強で」と詫び、改めて「国政の規模でしかできないことが、都政で実現したいって打ち出してる公約の中にもあったのかなっていう声も、私は受けたんですけど。そこの声に対しては、どうお考えですか?」と尋ねた。

しかし石丸氏は、「それ見方が違うんじゃないでしょうか。国政のレベルでやる、例えば国防とか外交はもちろん、都の範疇に入りません。ただ私があの中でうたったものは全て東京都として関与できる、裁量がある、その範囲に限定しています。当たり前の話ですけど」と否定的なコメントを返していた。

引用元:女性自身

まず、最初の山崎さんの質問の大部分をカット。聞きたかったであろう部分だけを切り抜き、石丸さんの回答が的を射ていないように仕向けている。

先ほど全文を紹介したように、あれだけ長い質問を耳からの情報だけで的確に対処するのは難しいでしょう。それゆえに質問の意図を誤った形での回答となったものです。

とくに酷いなと思うのは、あれだけ質問部分をカットしておきながら、山崎さんが相手を賞賛する声はしっかりと拾い上げていること

これ、山崎さん=相手を認めることができる人格者のようなイメージを作ろうとしてない?そこから石丸さんを落とすことで一層イメージを悪くさせようとしているようにしか思えない…

続いて「石丸氏は遮るように」と書いていますが、タイムラグがある中継では遮るつもりでなくても結果的にそうなってしまう部分ではあるでしょう。ここは質問の意図を誤って捉え、それに対して回答しているシーンですね。

最後も「否定的なコメントを返した」とあくまでも悪印象を持たせようとする書き方。文面を読めば自分の政策はすべて都政の範囲ででできるから、国政レベルだと感じているのは勘違いですという説明をしているだけじゃない?

まぁこの記事だけしか見ない人であれば、悪いイメージを持つでしょう。そしてそれを真実と思い込んでしまう人がいるのも問題かと。

別に石丸さんを認めろというつもりはないし、支持する・しないは人それぞれですが、最低限、恣意的な書き方をしている記事だけで盲目的にならず判断してほしいですね。

このような低レベルなメディアが蔓延っているからこそ、石丸さんはそこに対してはやり過ぎと捉えらえる勢いで斬りかかっていきます。

その姿勢を政治家や人の上に立とうとする者なら相応の礼儀・対応をするべきだと批判する人が多いですが、そうやってくだらない質問にも平和的な対応をしてきたことで、今のメディアが出来上がってるのでは?

それだけでは何も変わらない、変えられるかもしれないけど時間がかかり過ぎるからこそ、極端な姿勢でまずは関心を惹くことが重要だと考えているのでしょう。

現状は関心を惹くことに成功はしていますが、色んな記事のコメント欄を読んでいると肝心の国民が平和ボケし過ぎていてどうにもなりそうにないなって感じしかしませんけどね。

まとめ

今回は山崎さんの最初の質問が長すぎたことがひとつ問題だったと思いますが、後で本人もSNSで反省点として挙げていたようなので、やっぱり賢い人なんでしょう。

まぁこれから経験を積んでいけば良いコメンテーターになれそうな感じはします(謎の上から目線)。

追記

選挙から二週間近く経ち、その後に山﨑さんが色々と発言されているのをいくつか拝見しましたが。

それらを見て感じたのは、この方は勉強ができる賢さはあるのかもしれませんけど、人としての聡明さはなさそうということ。

僕が気になったのは、「別に、対あの人に向けて生きていない、大丈夫、全然」や「私、人に恵まれて生きているから、優しい大人。若者を光に導く大人の方にしか、ついていかないんで、やっぱ」という発言。

なんか完全に石丸さんが間違っている前提で話をしていますが、なぜ石丸さんの考え、やり方が間違っていると言い切れるのか?直接言い切っているわけじゃないけど、文脈からはそう捉えれますよね。

若者を光に導くとか言い回しがちょっと恥ずかしく見えるし、そもそも光に導くってどういうこと?って思うけど、なぜ石丸さんではそれができないと言い切れる?

メディアでは報道されていないと思いますが、安芸高田市で市長として様々な取り組みをした結果、教育委員長を務める永井初男氏からは非常に高い評価を受け、とても感謝されている事実があります。

財源が潤沢な地域とは違い、そもそも財政難でやれることが限られているなか、学校教育の現場で改善が進み、山﨑さんの言う「若者」が快適に勉強できる場を作り上げたのは十分評価に値するのでは?

石丸さんの支持をする・しないは自由ですが、やり方を根拠なしに否定するのは大人として情けないですね。人に恵まれている、優しい大人…って自分に甘い人しか受け入れないってこと?

選挙後の質問もそうでしたが、この方は説明が下手。なんか遠回しな表現、余計な言葉が多いせいで、肝心の言いたいことが伝わりにくいと感じます(個人的感想)。

こういった(一部に)影響力のある方は、もっと自分の言葉に責任を持って発言する必要があると思います。じゃないと、ファンを闇(間違った方向)に導いてしまいますよ。

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