新NISAを推奨した政府叩きはお門違い

ゼロから始める資産形成術

直近の株価暴落で投資界隈が賑わっていますが、そのなかでも「政府主導で新NISAを推奨しておいてこのザマか!」といった、政府を叩く声が多く見られますね。

著名人では小倉のゆうこりんが「国の勧めることだから信用できない」と発言していたことが、ここにきて賞賛されているとか。

ですが、基本的に国(政府)を信用していない僕でも、これらの声には真っ向から反論します。

別に投資をする・しないは個人の自由なのでいいんですけど、投資をしない・反対する理由をたいして知識のないまましている人については、批判するなら勉強してからにしようやと言いたい。

勉強したうえで「これこれこういった理由で投資はするべきでない」と言うなら、それは一つの意見として尊重できるかもしれませんが、直近の暴落で批判している人たちには当てはまらないでしょう。

では、新NISAを推奨している政府を叩くことがお門違いな理由について説明します。

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新NISAを推奨する政府を叩くのがお門違いな理由

これはもう一言で、そもそも政府は「長期・積立・分散投資を推奨しているから」に尽きます。

8/5の鈴木財務大臣の会見でもありましたが、重要な部分を引用します。

「新NISAを含め新たに投資を始めた人々には戸惑いや動揺が広がっている」との指摘については、「新NISAをきっかけに投資を始めた方々に動揺が生じているという報道を目にしている。新NISAについては、相場の下落等の市場変動が進む中にあっても、長期・積立・分散投資の重要性を考慮して、冷静に判断していただきたい。金融庁としては、長期・積立・分散投資の重要性について広報・周知を行うとともに、国民の皆さんの金融リテラシー向上に向けて、関係方面と連携してさらに取り組んでいきたい」と述べた。

ABEMA NEWS

YouTubeでいくつか鈴木財務大臣の答弁を見ていましたが、正直まったくやる気の感じられないポンコツ大臣だなというのが率直な感想でした。

しかし、この発言に関してはど正論で反論の余地はありません。赤文字にした部分がとくに重要で、長期・積立・分散投資の観点で冷静に判断すれば、短期的に株価が下がっても慌てる必要はないということです。

ちょっと回りくどい言い方に見えますが、政府関係者の意見として「ここで売ってはダメだ」とは直接的に言えないでしょうからね。こう発言するしかないと思います。

この暴落で含み損を抱えて政府に対して文句を言っている人は、一体何を見て新NISAを始めたのか?

年初から順調に上がる株価により投資をすれば簡単に儲かるという「政府以外の誰か」の発信を真に受け、欲にまみれて始めてませんか?なんなら、始めた当初はそれなりに増えて喜んでいたんじゃないですか?

それが株価が下がった途端、手のひらクルー状態で責任をなすりつけにかかる。いやいや、ちょっとダサすぎると思いません?

政府(岸田さん)を叩くなら、所得倍増計画と言っておきながらいつの間にか「資産倍増計画」になっていたところを叩きましょう!

ちなみに、僕は年初に新NISAの成長投資枠を一括で米国株式に投資しましたが、8/5時点でまだ約18%の含み益があります。

まだ円高が進んでいることや今晩の米国市場の動きによってまだ下がる可能性はありますが、これだと別に新NISAを否定する理由はないですよね。

日本株に投資している人でも、現時点では含み損を抱えているかもしれませんが、それはあくまでも現時点でのもの。

そのうち反転してプラスになったときに、やってて良かったと思うときが来るかもしれませんよ。日本株なので来ないかもしれませんが…

まとめ

誤った認識で新NISAを始め、暴落によってお門違いな批判をしている人は、これを機に改めて長期・積立・分散投資について調べてみましょう。

都知事選で話題になった人も言っていましたが、根拠なき批判は誹謗中傷と変わりません。小倉のゆうこりんが新NISAに否定的なことも、その内容は根拠なく信用に値しない発言です(ゆうこりんの発言すべてがという意味ではない)。

敢えて新NISAについて批判をするのであれば、成長投資枠は作らずにつみたて投資枠だけにしておけば良かったのでは?という点だと思います。

新NISAの目的が長期・積立・分散投資であるならば、それしかできないようにつみたて投資枠だけで制度を作ればいいのにと。

まぁいまさら制度の大枠を変更することはできないでしょうから、あとはどうやって長期・積立・分散投資の重要性をより多くの人に考えてもらうかが重要になりそうですね。

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