競馬が当たらない…スランプに陥ったときの考え方と対策法

スランプに陥った競馬ファンが頭を抱える様子とレースの背景 競馬の読みもの

競馬を続けていれば、誰しも「まったく予想が当たらない」というスランプを経験するものです。
いや、自分はスランプなんて一度もない!という方がいれば、ぜひ弟子入りさせていただきたいほど。

同じように予想をしているはずなのに、どうしても当たらない時期が続く。
そんなとき、自分が世界で一番運が悪いんじゃないか…とさえ感じてしまうこともあるでしょう(経験者は語る)。

この記事では、競馬が当たらないスランプの原因と、その具体的な対策について解説していきます。


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馬券はそもそも当たらないものである

まず前提として、競馬は「当たらないもの」と理解しておきましょう。

あなたは自分の本命馬の的中率を把握していますか?
たとえば、最も勝率が高い1番人気でさえ、複勝率は60%ほど。つまり3回に1回は馬券外になるということです。

実際、過去のデータでは、1番人気が7回連続で馬券圏外に沈んだこともあります。

★ 1番人気の連続不的中発生率(2017年1月〜8月)
  • 2連続馬券外:110回
  • 3連続馬券外:39回
  • 最高連続:7回(2回発生)

このように、1番人気でも簡単に外れるのが競馬です。
穴党であればなおさら、当たらないのが通常運転と言っても過言ではありません。


スランプなのか実力不足なのか?

馬券が当たらない原因には大きく2つあります:

  1. 一時的なスランプ(確率の偏り)
  2. 予想力不足(本質的な実力)

この2つを見極めるためには、自分の予想成績を記録・分析しておくことが大切です。

たとえば、年間で控除率(約20%)を超える回収率を維持できていればスランプの可能性が高いですし、そうでなければ予想の見直しが必要でしょう。


実例:筆者の2017年スランプ記録

少し古いデータになりますが、2017年は前半絶好調ながら、7月からスランプに陥りました。

★ 月別成績
好走率単勝回収率複勝回収率
1月17.9%90%52%
2月38.9%158%161%
3月27.6%43%117%
4月21.2%180%106%
5月26.1%151%143%
6月40.0%86%190%
7月17.2%48%65%

7月以降は連敗が続きましたが、予想スタンスは変えずに続行。
結果、10月〜11月に巻き返し、年間トータルでは複勝回収率108%をキープできました。


スランプではなく“実力不足”なら?

もし、馬券が当たらないのがスランプではなく、根本的に競馬で勝てていないのであれば、まずは予想力を鍛えることが必要です。

  • 軸馬の選び方を見直す
  • 馬券種の見直し(単複、ワイド、馬連など)
  • 的中率と回収率のバランスを再検討

とくに、本命馬の複勝回収率が80%未満であれば、まずそこを改善しなければ始まりません。


資金管理でスランプを乗り越える

スランプ中は当然的中率が下がるので、資金も減っていきます。
そこで重要になるのが「資金管理と購入金額のコントロール」です。

いつぞや馬券裁判で有名になった卍氏のように「資金の一定割合を掛け金に設定する」ことで、損失を最小限に抑えつつ長く競馬を続けることが可能になります。

掛け金は軍資金の1%にする…としておけば、不的中が続けば掛け金もおのずと減っていくため、連敗に耐えられる資金管理ができるということです。

この資金配分方法の1つとして注目されるのが「均等払い戻し戦術」です。 詳しくはこちらの記事も参考に: → 均等払い戻しは愚策か?資金力がなくても戦える買い方を検証


的中率を重視した戦略も有効

資金が少ない人にとっては、的中率の高さも非常に重要な要素になります。

以下のような比較をしてみましょう。

  • 的中率1%・回収率150% → 高リスク・高リターン
  • 的中率25%・回収率110% → 中リスク・安定感

利益(回収率)だけで見れば前者が優秀ですが、どちらが競馬をしていて楽しいかと聞かれれば、ほとんどの方は後者を選ぶのではないでしょうか?

ワイド戦術でのリカバリー例

ワイドは的中率が馬連や三連系より高くなるため、運の要素が多少なりとも排除されます。

1~3月の本命馬の成績が100%・複勝回収率108%だった筆者が、同時期に購入していた三連複は相手選びの失敗が続き、回収率は驚異の30%!

こりゃいかんと馬券をワイドに変更したところ、4~6月の回収率は約150%と大成功。
具体的な買い方は、

  • 絶対に来ないと思う馬を除いてワイドで本命馬から総流し
  • ○▲評価にした馬との馬連でボーナスを狙う

これで本命馬が好走すればほぼ自動的にリターンが得られると同時に、本線で決まれば一気に回収も狙えるようになります。本命は基本的に穴馬なので、馬連も高配当が期待できますからね。

「本命馬が来たら(ほぼ)必ずリターンがある」仕組みを作ったことで、回収率の安定につながりました。


結論:焦らず継続、必要なら修正

競馬のスランプは誰にでも起こるものです。
だからこそ、焦って予想スタイルを大きく変えてしまうのではなく、自分の予想力を信じて継続することが大切です。

一方で、そもそも予想が噛み合っていないなら、原因を分析して本命馬の選定基準や券種の見直しを行いましょう。

競馬は長期的に楽しむゲーム。
目先の当たり外れに一喜一憂せず、自分なりの戦略を持って、ブレずに馬券ライフを楽しむことが何よりの回復法になるのです。

スランプのときこそ、自分の予想力・資金管理・馬券戦略を見つめ直すチャンス。
焦らず、でも惰性にならず、じっくり競馬と向き合っていきましょう。


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