老若男女に打たれ、どのホールにも設置されているジャグラーシリーズ。GoGoランプがペカればボーナス確定というシンプルなゲーム性で大人気ですね。
しかし、ジャグラーはその人気とは裏腹に、実はとても残酷なピエロなのをご存知でしょうか?
ランプをペカらすだけのジャグラーは、実はプロでも敬遠するくらい勝ちにくい台なのです。
なぜジャグラーは勝てないのか?!
なぜジャグラーが勝てないのか…
それは、ジャグラーに限らずスロットはそういう仕組みになっているからです。
その仕組みを理解するために必要な知識として、「設定」と「機械割」があります。
設定は主に1~6段階、最近では4段階のものが増えてきましたが、基本的に設定が高いほど勝ちやすい台と考えてください。
機械割とは、投入したメダルに対して払い戻されるメダルの割合のこと。
例えば、1,000枚使って1,000枚返ってきたら、機械割は100%となり、等価なら収支はトントンです。
機械割は、同じ台でも設定によって異なります。
低設定は機械割が低く、高設定は機械割が高いため、スロットは設定6が一番勝ちやすく、設定1が一番負けやすい。
つまり、ジャグラー(スロット)が勝てない理由は、ホールにあるほとんどの台は機械割が100%を下回る低設定だからです。
もちろん、機械割が100%を超える高設定であれば、ジャグラーでも勝つことはできますよ。
問題は、ホールには高設定がほとんどないこと、あったとしても自分がその台を打てる可能性が低いということです。
優良店と呼ばれる店では、高設定が使われることもそれなりにあるでしょう。
しかし、たまたまその日にその台を打つことができたとしても、継続的に高設定を打てる可能性はほぼありません。
なぜなら、その台(高設定)はスロットで稼いでいる連中が抑える可能性が高いから。
世の中にスロットで稼いでいる人は、実はあなたが思っている以上に多いんですよ。
ジャグラーは設定推測が難しい
ジャグラーの設定を判別する要素には、ボーナス確率・ぶどう確率・チェリー確率などがあります。
メインはボーナス確率、顕著なのはREG確率の差ですね。
以下は、アイムジャグラー(5号機)のスペックです。
設定 | BIG | REG | 合算 | ぶどう |
---|---|---|---|---|
1 | 1/287.4 | 1/455.1 | 1/176.2 | 1/6.48 |
2 | 1/282.5 | 1/442.8 | 1/172.5 | 1/6.48 |
3 | 1/282.5 | 1/348.6 | 1/156.0 | 1/6.48 |
4 | 1/273.1 | 1/321.3 | 1/147.6 | 1/6.48 |
5 | 1/273.1 | 1/268.6 | 1/135.4 | 1/6.48 |
6 | 1/268.6 | 1/268.6 | 1/134.3 | 1/6.18 |
ご覧のように、BIG確率は低設定も高設定もそれほど差はなく、REG確率に大きな差があることがわかります。
ぶどう確率は設定6以外に差がありません。
REG先行台は高設定か?
では、ホールに5,000Gほど回っている次のような台があったとき、どちらが高設定である可能性が高いでしょうか?(ぶどうは自分で打たないとはっきりわからないので省略)
台 | BIG回数 | REG回数 | BIG確率 | REG確率 | 合算 |
---|---|---|---|---|---|
A | 24 | 13 | 1/208 | 1/384 | 1/135 |
B | 13 | 24 | 1/384 | 1/208 | 1/135 |
どちらもボーナス合算確率は同じですが、AはBIGが設定6を大きく上回り、出玉も十分ある状況。
BはBIGは設定1以下、REGが設定6を超える確率で出玉はイマイチ。
高設定は勝てると言うなら、出玉のあるAが高設定なのでしょうか?
もちろん、可能性がないとは言えませんが、5,000GでREG確率が1/384となると、低設定濃厚と判断するほうが賢明ですね。
この場合、ジャグラーの設定差の肝であるREG確率が設定6を上回っている「B」のほうが、出玉はなくても高設定である可能性が高いと判断できます。
ただし、Bが高設定とも限りません。
もし、あなたがジャグラーの設定差を知っているなら、ホールでBのような台を見れば打ち出すことでしょう。
それで結果が出ていればいいですが、自分が打った途端に当たらなくなり、「高設定やのに負けるとかふざけんなッ!」と思うことが多いのでは?
このような場合、Bは高設定ではなく低設定もしくは中間設定でたまたまREGを多く引いていただけ…という可能性が高くなります。
ジャグラーは打つ根拠が重要
いや、こんだけREGが引けて高設定じゃないとかおかしいやろ!?
と思いがちですが、これもジャグラーが勝てない理由の1つでもあります。
ボーナス確率は分母が大きく、1日単位ではどのような結果になるかわかりません。
高設定でも低設定のようなクソデータで負けることもあれば、逆もまた然り。
実際のホールで、設定5が朝から900Gハマってそのまま放置され続けたと、後日談で店員から教えてもらったこともあります。
そのため、肝心なことは「その日・そのホールに高設定が使われる可能性があるのか?」ということ。
どれだけボーナス確率が優秀でも、そのホールが万年設定1しか使わないようなら、その台が高設定であるはずがありません。
「ジャグラーは目の前の数字より根拠」
これはジャグラーで有名なガリ某氏がよく使われる言葉で、打っている台の挙動よりも、その台を打つまでのプロセスが重要になります。
プロはどうやって勝っているのか?
ジャグラーだけで生活費を稼いでいるプロは少ないと思いますが、ジャグラーでも高設定を打つことで勝っているプロはたくさんいます。
では、プロはどうやって高設定に辿り着いているのか?
プロはまず、データロボサイトセブンなどを使い、様々なホールの過去データから高設定らしき履歴があるかどうかをチェックします。
次に、高設定らしき台がどういった日に投入されているのかを調べ、該当する台の前日や一週間分の履歴をチェックし、なぜその台に高設定が入ったのかを推測します。
推測の精度を上げるために、このようなデータ取りを数ヶ月かけて行い、高確率で狙いを絞れるようになってからようやく実践に臨むのです。
ジャグラーで勝つためには、そこまで地道な作業を積み重ねる必要があります。
ただ、そこまでしてもなお、簡単に勝たせてくれないのがジャグラー。
狙い台を打って最初から最後まで明らかな高設定挙動になってくれればいいですが、ジャグラーはそう簡単に攻略させてくれません。
その理由に、高設定でも機械割が低いことが挙げられます。
アイムジャグラーの高設定は勝ちづらい
アイムジャグラーの機械割は、設定でもチェリー狙いで約106%と低いです。
これは1日8,000Gゲーム回したとき、1,440枚のプラス収支が見込めるということ。
1日で1,440枚しか出ないということは、1,000Gや2,000Gでマイナス域なんてこともざらにあります。
7千ゲーム時点で少しマイナス、そこから1,000Gの間にちょっとしたBIG連をかますだけで、1,400枚くらいにはなりますよね。
高設定でも大ハマりすることはあるし、低設定でも連チャンして高設定っぽく見える区間がある。
しかし、打ち続ければ高設定はいずれプラス域になり、低設定は徐々に当たらなくなっていきます。
それが1日くらいではどっちにでも転ぶのがスロットで、機械割が低いジャグラーは余計に安定しづらくなると言えるでしょう。
また、ジャグラーには設定確定演出がないため、本当に高設定かどうかわかりません。
設定を特定するためには、店員と仲良くなって教えてもらう以外に方法はないのです。
つまり、どれだけデータを取っても確信には至れない。
それもジャグラーが勝ちづらい要因の1つになっていますね。
極悪非道のピエロ・ジャグラー
ジャグラーはゲーム性がシンプルで当たりやすい。
まったり遊べる台として、初心者にもお勧めしやすい台ですが…
実は、ジャグラーはとんでもない極悪非道のピエロなんです。
高設定でも機械割が低いことに加え、実は低設定の機械割も他の機種に比べて低い。
つまり、ジャグラーは思った以上に負けやすいということですね。
ジャグラーの機械割(設定1・チェリー狙い)
機種 | 機械割 |
---|---|
アイムジャグラー(5号機) | 96.9% |
ゴーゴージャグラー | 98.0% |
マイジャグラー | 96.6% |
ファンキージャグラー | 98.0% |
ミラクルジャグラー | 96.8% |
ゴージャグやファンキーは他の機種と変わらない水準ですが、ホールにもっとも設定されているアイムジャグラーなんて酷いもんですね。
チェリー狙いをしていなければ、機械割はさらに1%ほど下がることになります。
ちなみに、アイムの設定1を8,000Gしたときには、約15,000円の負け。
チェリー狙いをしなければ、約19,000円負ける計算になります。
機械割が低い=大負けではない
機械割だけで見ると、ジャグラーシリーズは非常に厳しい台ですね。
しかし、だからと言っていつも大きく負けるのかと言われれば、そんなことはありません。
例えば、ミリオンゴッドは伸るか反るかのギャンブル台のように思えますが、設定1の機械割は98.3%と設定1のなかでは高いほうです。
機械割だけで見ればジャグラーよりも負けない台、それがミリオンゴッドなんです。
でも、実際に打てばミリオンゴッドのほうが大負けするイメージがありますよね?
ご想像の通り、大負けする確率はミリオンゴッドのほうが大幅に高いでしょう。
なぜなら、ゴッドにはGOD揃いや赤7揃いの一撃フラグがあり、それが引けるかどうかで出玉は大きく左右されます。
引ければ天国、引けなきゃ地獄とブレ幅が大きいのです。
一方、ジャグラーは単独BIG・REGとチェリー重複BIG・REGしかありません。
その確率分母もゴッドに比べて低いので、ブレ幅も大きくなりません。
要は、ジャグラーの低設定は安定して負けやすい台となり、コツコツと負けを重ねていきやすいとも言えますね。
設定1のミリオンゴッドとジャグラーを各100人ずつ打ち続けた場合、ミリオンゴッドでは機械割以上に大勝ちする人もいれば、逆に大負けする人も出るでしょう。
しかし、ジャグラーではほとんどの人がきっちり負けている可能性が高くなるということです。
そして、機械割が低いジャグラーでは、マイナスの総額がミリオンゴッドより多くなります。
やっぱり極悪非道やで!
ただ、ジャグラーは客飛びを防ぐために、設定1ではなく設定2~4を多用しているとの話も聞きます。
そうであれば、ジャグラーがまったり遊べるというのは間違いではないでしょうね。
ハマった後の連チャン狙いは有効?
ジャグラーは稀に早いゲーム数でやたら連チャン、いわゆる「ジャグ連」を経験することがあります。
とくに、大きくハマった後は反動でジャグ連に期待する人も多いでしょう。
スロットの抽選は試行を重ねるごとに本来の確率へ収束していきますが、それを考えると確率以上に当たっていない台が、本来の確率に戻る=連荘するという理屈は通ります。
では、大ハマり台の連チャン狙いは有効なのか?
結論から言うと、その狙い方は無意味です。
むしろ、そのような立ち回りは低設定ばかり打つことになるので、ほぼ間違いなく負けることになるでしょう。
1日では収束しない
スロットは1日で多く回せても、せいぜい10,000Gくらいが限度。
大当たり確率の分母が100を超えるようなものだと、10,000Gでも偏りは発生します。
大ハマり台を打てば、たまに連チャンすることもあるし、連チャンしないこともあるでしょう。
しかし、大ハマりしている時点で低設定の可能性が高く、低設定はどこまでいっても低設定の確率でしか抽選されないのがスロット。
大ハマりした後のボーナス確率が変わることは、不正をしていない限り有りえないのです。
どのタイミングで打っても、低設定は連チャンとハマりを繰り返します。
その連チャンがたまたま1日の間に続けば高設定のようなデータになるだけで、連チャンするのに前回ハマったかどうかは無関係。
手っ取り早く理解するには、打ち始めのゲーム数と止めたときのゲーム数、BIGとREGを引いた回数を記録し、データを集めることです。
ハマり後の台を打ったところで、ボーナス確率は低設定の数値にしかならないことが一目瞭然になりますよ。
まとめ
目の前にあるジャグラー(スロット)の設定が機械割100%を下回る低設定であれば、どれだけ知識があって目押しが正確な人でも勝つことはできません。
継続して勝つには機械割が100%を超える台を打つしかないのです。
とはいえ、ジャグラーは100G以内にポンポンとペカるときは楽しいし、低設定でも現実的に起こるからこそ人気があるのでしょう。
適当に打つにしても、REG確率がいい台を選んで打つと1つでも上の設定である可能性も上がります。
それが高設定である可能性は低いですが、設定3くらいはあれば「負ける金額」は少なく済むので、より楽しめる機会が増えると思いますよ。
どうしても勝ちたいというなら、サイトセブンで近辺のホールデータを調査しましょう。
ジャグラーのREG確率が優秀な台がどれくらいあるか、どの日・どの台に投入されているのか?を意識して見るようになれば、多少なりとも「狙い台」が絞れてきます。
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