先日、ブラックマンデーに次ぐ歴代2位の下げ幅を記録した日経平均(下げ率では歴代29位)を大暴落と煽る人は信用できないという記事を上げましたが、8/5の日経平均は下げ幅は歴代1位、下げ幅でも歴代2位とまさに暴落と呼べる下げを記録しました。
2020年、コロナショックでは直近の高値から最大で約29.4%の下落でしたが、今回は7月の最高値42224円から約26.3%の下落となっているので、コロナショック級となっていますね。
明日以降の下げ方によっては、コロナショックを上回ってくるとなると、ここ数ヶ月で投資を始めた方にとっては気が気じゃない状態だろうと思います。
こうなってくると、毎日このまま投資を続けても大丈夫なんだろうか?という不安に駆られ、精神衛生上にも良くないですし、これからの投資戦略についてどうすればいいのかについて、個人的な意見を書いていこうと思います。
長期投資組
今後どうするかについては、どのようなスタンスで投資を始めたかによって変わってきます。
まず、政府が推す本来の長期的な資産形成を目指し投資を始めた方、とくに米国株式や全世界株式をメインに運用をしている場合は、株価は気にせず投資を継続しましょう。
日経平均は大幅な下落をしていますが、米国株式・全世界株式の下げ幅はそれほど大きいものではありませんし、資産減少の大きな要因は為替によるものです。
為替は二国間のレートでしかありません。ドル円どちらもその価値自体が長期的に上昇・下落するようなものではなく、おおよそ〇円~〇円の間で動いているだけ。
一方で株式は世界的に経済成長する限り、いずれはそれ自体の価値が上がっていく可能性が高いものなので、為替変動による影響以上に価値が上昇してきました。
なので、短期的には為替の影響はあったとしても、長期的には為替以上に株式の価値の上昇分が優るため、資産は増えていく可能性が高いということ。
この期間はここ数ヶ月より株数を多く買える=将来のリターンを加速させる期間と考えておくと気が楽になります。
最近になって始めた場合、ホンマにそんな上手いこといくの?と思うかもしれませんが、何年・何十年と投資をしている人達は、それを経験してきたからこそ動じることなく投資を継続しているんです。
実際、僕も投資を始めて約9年になりますが、その間の為替は約100円~160円とごちゃごちゃ動いているものの、株価(S&P500)は2168→5346ポイントと約2.5倍になり、為替変動を考慮しても十分に資産は増えています。
なんらかの問題で超円高にでもなればどうなるかわかりませんが、現状では現実的じゃないですよね。
投資を始める際、ある程度の勉強をしてはっきりと意味を理解できていなかったとしても、米国株式・全世界株式で長期・積立・分散投資という目的で始めた方。
今一度、その目的を思い出し、その目的に現状の株価はなんの意味もないということを理解し、落ち着いて日常生活を送りましょう。むしろ、現状の株価は下がるほうがいいですしね。
一方、長期投資を心掛けて始めたけど日本のインデックスもしくは個別株で運用をしている方。
正直、僕には日本株の将来的な優位性は判断が付かないので、いずれ上昇するだろうから気にするな!とは言えません。
今年の株価上昇は円安による影響が大きいという声もあるので、円安が落ち着いてきた現状が本来の適正な株価水準なのかもしれません。
とはいえ、大幅な下落時はパニック売りとして必要以上に売られることもあるようなので、少し下げすぎという考え方もできます。
いずれにせよ、僕のような経済の素人には株価の適正水準なんて判断できないので、そもそも日本株での長期投資というものが正しいのかどうかもわかりません。
ゆえに、当ブログでは日本株は推奨しておらず、今後の動向についてもわからないというのが正直なところ。
もしかしたらすぐに底を打って反転し、史上最高値を更新して今後も伸び続けるかもしれない。もしかしたらまだまだ下がり続け、底を打っても史上最高値を更新するまで何十年とかかるかもしれない。
一つアドバイスをするとしたら、今後積立をする投資先を米国株式・全世界株式に向ければどうでしょうか?ということですね。
これまでに投資した分はそのままでもいいし、一旦売却して米国株式・全世界株式へシフトしてもいいでしょう。
短期投資組
今年から新NISAが始まり株価も上昇基調で儲かっている話をよく聞くようになり、政府も貯蓄から投資へなんて言うからなんとなく投資はしたほうがいいんやろうな~とあまり深く考えず始めた人。
良いきっかけなので、本来の新NISAの趣旨である長期・積立・分散投資を心がけ、やり直してみることをお勧めします。
いま現在、直近の暴落で資産が目減りしている場合、それを勉強代として精算するか、そのうち戻ると信じて持ち続けるかは自由です(どうなるかは知らん)。
今後、米国株式・全世界株式にコツコツと積立をしていけば、いずれ今回のマイナス分は余裕で挽回できるでしょう。もちろん、場合によっては時間はかかるかもしれません。
それでも経済ド素人が高確率で資産を増やしていける数少ない方法であることには違いないので、欲はかかずにコツコツ・チマチマとやっていきましょう。
まとめ
ここ数年、YouTubeやインスタなど簡単に情報が得られるようになったのはいいことですが、反面それを悪用して自分の私腹を肥やそうとする人が増えたのも事実です。
投資に関しては、簡単に、すぐにお金が増えるなんていうものは基本的にありません。あったとしても、それらは同等以上のリスクを有しているもの。
米国株式・全世界株式の長期投資はただ積み立てるだけの簡単なものですが、その簡単なことが続けられる人は限られています。
なぜなら、人はすぐにお金持ちになりたがりますが、長期投資ではすぐにお金持ちになることはできないから。
逆に言えば、時間さえかければ長期投資で誰もがそれなりのお金持ちにはなれるということ。それは歴史が証明しています。
僕は将来経済的に困らないようにするため、今の株価がどうなろうとコツコツと投資を続けていきます。さて、あなたはどうしますか?
これから米国株式・全世界株式への投資を考える方はこちらもご覧ください。
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