【複利の力は偉大なり!】資産形成のコツは複利を活かすこと

ゼロから始める資産形成術

過去数十年、日本は一向に経済が良くならず、働けど働けど我が暮らし楽にナラズ…状態が続いています。

そんな中、将来に備えて貯金はしているけど…それだけで大丈夫かなぁと感じているのではないでしょうか?

正直、現在の超低金利で貯金をしているだけでは、限られた人(高収入かつ生活費を抑えられる人)しかまともな資産形成はできないと思います。

限られた人以外では、生活費を稼ぐためにいつまでも仕事を続けなければならない。その仕事が楽しければいいですが、そんな人も少ないでしょうね。

しかし、資産形成にはコツがあり、それは「複利」の力を活かすこと。そして、複利の力を活かすための万人向けの方法が株式投資での積立です。

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複利を活かして資産形成

かのアインシュタインは言いました。

「複利は人類最大の発明やでッ!」

関西弁で言ったかどうかは不明ですが(本当に言ったかどうかも不明ですが)、このような逸話ができるくらい複利の力はそれくらい凄いということでしょう。

では、そもそも複利とは何かを説明します。

複利とは

複利とは、運用によって得られた利益をさらに運用に回すことで、利益も含めた新たな元本にも利益が乗ることを言います。

あなた「ちょっと何言ってるかわかんないです」

ワイ「簡単に言うと”お金がお金を生む仕組み”や」

例えば、1万円を5%の利回りで複利運用した場合、以下のようになります。

年数元本利益
1年目10,000円500円
2年目10,500円525円
3年目11,025円551円

このように、1年目の利益を2年目の元本に含めることで、2年目の利益は1年目より増えます。

3年目も同じようにすることで2年目より利益が増え、過去の利益が翌年以降「新たなお金」を生んでくれていることがわかりますね。

これを20年繰り返したとき、20年目の元本は約25,000円、利益は約1,200円ほどに。ただ複利で運用しているだけで、お金がお金を生み資産を増やしてくれるのです。

複利の力は元本・利回りが大きいほど効果を発揮し、逆に言うとどちらかが小さければ効果が弱くなります。つまり、現在の超低金利の銀行預金では複利の力は活きないということ。

元本が少ない場合も、複利の力は活きづらいです。先ほどの例でも、20年後に15,000円増えたところでどやねん…と思ったよね?ワイも思った。

ただし、相応の利回りがあれば時間はかかりますが積立を続けることで、徐々に複利の力を活かすことができるようになります。

先ほどは1万円をそのまま運用しただけでしたが、仮に毎月1万円を積み立て、年率5%で運用できたとしましょう。

年数元本利益
1年目120,000円6,000円
2年目246,000円12,300円
3年目378,300円18,915円
10年目1,509,347円75,467円
20年目3,967,914円198,396円

毎月積立を続けて元本を増やし複利の力を早く活かせるようになり、20年目では積立額240万円(12万×20年)が約400万円に増えていますね。

さらに、このまま45年続けたら元本540万円に対し、資産は約2,000万円にまで増えます。ホンマかいな!?と思われそうですが、これが複利の力なんです。

これを知っていれば20歳から現在の定年である65歳まで、月1万円を積み立てて5%の運用ができれば十分な資産形成ができますね。もちろん、積立額を倍にすれば資産も倍です。

株式投資なら年率5%も現実的

銀行の金利が0.0…%のこの時代、年率5%で運用できるなんてそんな上手い話があるか!と疑われるかもしれません。

ところが、僕がこのブログで推奨している「米国株投資」なら過去平均6.8%ほどのリターンを実現しています。

それが今後のリターンを保証するわけではないですが、株式投資がリターンを生む仕組みには歴然とした裏付けがあるため、5%程度のリターンは十分に望めると考えられます。

株式投資がリターンを生む理由はこちらの記事を確認していただければ。

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複利を活かすには時間がかかる

年率30%で運用ができる、すでに資産が数千万円あるという場合は別ですが、どちらも現実的ではないですよね。

現実的な話をすると、一般的な収入・資産の方が複利の力を活かすには、長い時間がかかると思っておいてください。複利の力は偉大ですが、数年で大金持ちになれる…というものではありません。

これは毎月1万円を年率5%で運用したときの資産の推移ですが、見ての通り10年目くらいまでは積み立てた元本との差はほとんど出ていません。

ところが、徐々に元本が増えてきたことで得られる利益が大きくなり、15年を超えたあたりから元本との開きが大きくなり、その差は加速度的に広がっていきます。

要は株式投資で期待できる利回りがあれば、いかに元本を増やすかが重要ということです。

毎月の積立額を多くすればそれだけ複利の力が活きるのも早くなりますが、日常生活の負担になるようでは本末転倒なので、そのあたりのバランスをどうするか…

そこは各々がしっかり考え、判断していくことが必要になります。

すでにある程度の資産がある場合

30代・40代ですでにある程度の資産を持っているという場合、一度のまとめて投資をするかどうかという問題があります。

理論的にはまとめて投資するほうが合理的なんですが、投資の経験がないのにいきなり大きなお金を運用した場合、ストレスや不安を感じるケースが多いでしょう。

そのため、投資の経験を積む意味も兼ねて毎月の積立額を多めに設定し、投資に回す資金を1~2年かけて分散させるのが賢明です。

その後は毎月の収入から積み立てられる金額に設定すればいいですね。

まとめ

大多数の方は、貯金だけで将来の心配がないほどの資産を築くのは難しいのが現実ですが、複利の力を活かせば貯金だけのときより将来の不安は和らげることができるでしょう。

また、退職後も運用を続けることで資産寿命も伸ばすことができ、長生きのリスクに備えることもできます。

今や高校の授業でも資産運用について学ぶ時代。学校で学べなかった人は自分で学ぶ必要がありますが、労力をかけることに見合うだけの成果は得られると思います。

こちらの記事ではいくつかのパターンで複利運用のシミュレーションをしています。

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