今回は「奇跡のオイル」と呼ばれるギーを作ります。
ギーとはバターを煮詰めて不純物を取り除いたもので、そうすることでとても健康的で良質な油へと変貌するとか。
よく知らないけど聞いたことはあるであろう「アーユルヴェーダ」。そのアーユルヴェーダでも使われるほどの良質な油は、自分で作れば市販品より圧倒的に安く手に入りますよ!
ギーの作り方
ギーの材料は「無塩バター」のみ。
スーパーなどでよく売っているのは200gのサイズですが、このサイズだと量の問題で少し焦げやすいとか。僕はいつも450gで作るのでわかりませんが、200gで作る場合は火加減に注意したほうが良さそうですね。
ちなみに、450gのバターで出来上がるギーの量は約350g前後(8割弱)になります。
ギーの作り方は、まず鍋にバターを全部突っ込みます。
最初は中火くらいでバターを溶かしていきます。
パチパチと音がしてくるので、ある程度まで溶けたら焦げないように弱火にして、鍋をゆすりながら全体を溶かします。
全量が溶ければ、少しパチパチと音がするくらいの状態で極弱火にします。
限界ギリギリくらいまで弱火にしておきましょう。
450gで作る場合はこれで焦げる心配はないかと。200gの場合、鍋底が直火に当たらないように五徳を重ねたり網を置いたりしたほうがいいようです。
後はこのまましばらく放置します。
10分ほど経った状態。
まだまだ水分が抜けていく音がします。
人によって表面に浮いているフワフワしたものを取り除いたり、触ったらダメと言ったり、正直どれが正解かわかりません!
僕はこのまま触らず放置しています。
20分ほど経過した状態。あんまり違いがわからないですね…
ただ、表面のフワフワの下には黄金色で透き通った液体ができています!
まだパチパチと音がしているので、もう少し火にかけます。
バターが溶けてから約30分。パチパチとした音もほとんどなくなってきたので、ここで火を止めましたが、本来はもう少し火にかけても良さそう。
ギリギリまで攻めると鍋底にたんぱく質などが少しこびり付くようになるので、そこまでは攻めても大丈夫です。
これでギーの完成!バターとは少し違う、ほのかに甘い香りが漂っています!
漉すときの注意点
あとは出来上がったギーを漉すだけですが、濾す方法には注意が必要です。
濾すときに何を使うか、パッと思いつくのは「キッチンペーパー」やコーヒーの「紙フィルター」だと思いますが、これらは全然漉すことができないのでやめておきましょう。
では、何を使えばいいかと言うと、100均でも売っている「油濾し紙」です。これならあっという間に漉せるのでお勧め。
また、ギーは出来上がりの状態は超高温です。
熱々のまま瓶などに漉して入れると、耐熱温度を超えてパッカーンと割れてしまう可能性があるので、少し冷ましてから漉すようにしましょう(経験者は語る)。
とりあえず僕はボウルに。
ボウルより一回り大きいザルでやると漉しやすいです。
保存方法
ギーは常温で保存することができます。
保存期間は調べてもまちまちですが、おそらくどれだけ水分を飛ばしているかにも左右されるかと。
450gで30分ほど火にかけておけば半年以上は持つと思いますが、基本的にはそれまでに使い切れるでしょう。
なお、ギーは冬場など気温が低くなると固まりますが、バターよりは柔らかく使いやすいです。
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