ブログやWebサイトを運営していると、URLの変更やサイトの引っ越しを行う場面があります。そんなときに役立つのが「リダイレクト(転送)」の設定です。
この記事では、WordPressで簡単にリダイレクトを設定する方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
リダイレクトとは?
リダイレクトとは、古いURL(旧URL)にアクセスがあった際に、自動的に新しいURL(新URL)に転送してくれる仕組み。
たとえば、ブログを新しいドメインに移転した場合でも、旧URLに設定されたリダイレクトのおかげで、訪問者は自動的に新URLに案内されます。
さらに、旧ブログのSEO評価を新しいURLに引き継げるため、検索順位やアクセス数の減少を抑えることも可能です。
記事を判断する基準がURL(パーマリンク)
ドメインの変更ではなく、単純に記事のURL(パーマリンク)を変更したときも同様。
そもそも、グーグルなどが各記事を判別する基準は「記事の内容」ではなく「パーマリンク」です。そのため、まったく同じ内容の記事をふたつ用意しても、パーマリンクが違えば別の記事という判断。
実際は重複コンテンツとみなされることはありますが、仕組みとしてはそういうことです。
つまり、最初に記事を作成したときに適当につけたパーマリンクを、後から変更するとそれは「別の記事」になってしまうと。
もしその記事のアクセス数がブログの主力だったとしたら、一気にアクセスの減少を招いてしまいます(経験者は語る)。
不注意でそのようなことが起こらないよう、パーマリンクを変更したときもリダイレクトの設定を行うことはとても重要なんです。
WordPressでリダイレクトを設定する方法(Redirectionプラグイン使用)
1. Redirectionプラグインをインストール
- WordPressの管理画面で「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 検索バーに「Redirection」と入力
- 「今すぐインストール」→「有効化」
2. リダイレクト設定画面を開く
プラグインを有効化すると、管理メニューの「ツール」に「Redirection」が追加されます。
ここから設定を行います。
3. 転送ルールを作成する
- Redirection画面で「新しい転送ルールを追加」ボタンをクリック
- 以下の情報を入力:
項目 | 内容 |
---|---|
ソースURL | 旧URLのパーマリンク (例: /old-page/ ) |
ターゲットURL | 新URLのフルアドレス (例: https://example.com/new-page/ ) |
※ソースURLは必ず 先頭と末尾にスラッシュを含めた形式(例:/old-page/
)で記述してください。
※ターゲットURLは「https://〜」から始まる完全なURLで記入します。
- 「ルールを追加」ボタンをクリックすれば、設定は完了です。
旧ブログはいつ削除すべき?
旧ブログの記事を新ブログへ移行したあと、旧サイトをいつ削除するかという問題があります。
結論から言うと、Googleサーチコンソールで新ブログの記事がしっかりインデックスされてから削除するのが安心。まだインデックスが済んでいない状態で旧ブログを消してしまうと、検索エンジンに認識されない可能性があります。
以下を確認した上で、削除のタイミングを決めるのがいいかと思います。
- サーチコンソールで新URLが「有効」としてインデックスされているか確認
- リダイレクトが正しく動作しているかチェック(自分で旧URLで検索してみる)
まとめ:リダイレクトはSEOにも大切な設定
WordPressでは「Redirection」プラグインを使えば、初心者でも簡単にリダイレクト設定が可能です。
URLを変更したり、ブログを引っ越したりする場合には、リダイレクトを忘れず設定しておくことで、次のようなメリットがあります:
- 訪問者が迷わず新ページにアクセスできる
- 旧URLのSEO評価を新URLに引き継げる
- アクセス数や検索順位の低下を防げる
ブログの移行やURL変更を考えている方は、リダイレクトをしっかり設定しておきましょう。
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