長期で安心!初心者向け資産形成ガイド

ノートパソコンと電卓、メモ帳、ペンが置かれたデスクに広がる資産形成のイメージ写真 ゼロから始める資産形成術

資産形成と聞くと、「ギャンブルっぽくて怖い」と感じる人が多いのではないでしょうか。
かつての僕もそうでした。

でも、知識を深めて実際に始めてみたことで、強く感じたことがあります。

それは……

もっと早く始めておけば良かった」ということ。

ここでは、資産形成を始めたほうがいいと感じつつ、
「何から始めればいいのかわからない」という方のために、
知っておくと安心な基本知識と始め方のポイントをお伝えしていきます。

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株式投資は「社会を支える手段」でもある

「投資=ギャンブル」
そんなイメージを持つ方は少なくありません。
それもそのはず、メディアが取り上げるのは“派手な成功”や“痛い失敗”ばかりだからです。

メディアにとって大事なのは、とにかく数字(=視聴率やクリック数)を取ること。
そのためには、話を盛ったり、ヤラセをしたりすることも珍しくありません。

株式投資を題材にして注目を集めるなら、
とにかく「わかりやすくて、派手な結果」を見せるのが手っ取り早いんです。


「10万円を3年で1億円にした男!」
「たった1年で5,000万円を失った女!」

…そんな極端な話のほうが視聴者の興味を引きますよね。

一方で、

「毎月3万円をコツコツ積み立てて、5年で50万円も増やした主婦!」

こんな現実的な話は、どれだけ有益でも“地味”すぎて、なかなか注目されません。


でも、本来の株式投資は、そういったギャンブル的なものではありません。

むしろ、世の中を支える企業を応援する行動でもあるんです。

たとえば、ユニクロもマクドナルドも、トヨタも、すべて株式会社。
そこにお金を出すというのは、企業の成長を支えることにほかなりません。

そしてその成長の果実(=配当金や株価の上昇)を、自分自身も受け取ることができる。
これは、社会にとっても自分にとってもプラスになる仕組みですよね。

ギャンブルとの違いって?

ギャンブルには「ゼロサム」や「マイナスサム」といった特徴があります。

ゼロサムとは、全体の損益を合計すると「±0」になる仕組み。
たとえば、友人同士で麻雀をした場合…

Aさん:3,000円勝ち
Bさん:2,000円勝ち
Cさん:1,000円負け
Dさん:4,000円負け

勝ち負けの金額は異なっても、トータルでは±0になっていますね。
AさんとBさんが手にしたお金は、CさんとDさんが負けた分から出ているわけです
これがゼロサムの典型例。


一方、マイナスサムとは、参加者全体の損益を合計すると「マイナス」になる仕組み。
胴元(運営側)が手数料を取る場合によく見られます。

たとえば競馬では、馬券の購入金額のうち約20%が手数料としてJRAに徴収され、
残りの約80%が的中者に配分されます。

実際の手数料は目に見えませんが、オッズに反映されていて、
払い戻される金額が控除済みになっているんです。


つまり、競馬で誰かが大きく勝っても、それは他の誰かが負けたお金をもらっただけ
しかも、全体で見れば20%が差し引かれているため、長く続ければ続けるほど
参加者全体の資金は目減りしていく——これがマイナスサムです。

ちなみに、JRAが損をするのは「馬券が売れない」場合であって、
「配当が高すぎる」ことではありません。

どれだけ大穴が出ようが、JRAの取り分はきっちり確保されています。


世の中の多くのギャンブルは、このマイナスサムの構造で成り立っています。
ゼロサムはプラスマイナスゼロなので、やや中立的ですが、
どちらにしても「誰かが儲けたら、誰かが損をしている」点では同じ。

これに対して、(本来の)株式投資は「プラスサム」になります。
経済全体が成長すれば、みんなが少しずつ豊かになれる仕組みで、
長期・分散・積立で取り組めば、その恩恵は確実に広がります。


ちなみに、マイナスサムで最も非情な仕組みになっているのが…
みんな大好き「宝くじ」なんですよ。

宝くじの控除率(手数料)はなんと、約55%!!

夢を見るのもいいですが、この数字を知ってしまうと買う気にならないのは僕だけではないでしょう。

複利の力で資産が育つ

資産形成は、長期・分散・積立でコツコツ取り組むことで、
時間の経過とともにじわじわ効いてくる“ある仕組み”の力を活かすことができます。

それが、かのアインシュタインも「人類最大の発明」と言った(らしい)“複利”の力。
複利とは、利益が利益を生んで、時間をかけるほど加速度的に資産が増えていく仕組みです。


たとえば毎月1万円を積み立てて、年5%で運用したとします。
すると、

・20年後(元本240万円)には約400万円
・45年後(元本540万円)にはなんと約2,000万円

にまで育ちます。
もちろん、早く始めるほど有利です。


複利の効果については、こちらの記事でシミュレーションもしているので参考に。

ベストではないが、ベターな「ドルコスト平均法」

投資は株価が安いときに買って高いときに売れば儲かる…
そんなことは誰でもわかることですし、それが簡単にできれば苦労はしません。

おそらく、投資をしたことがない人は(している人でも)、
どのタイミングで買えばいいのかわからないと不安に思われるでしょう。


しかし、そんなことは気にする必要はありません。

毎月決まった金額を積み立てる方法を「ドルコスト平均法」といい、
自動で積み立てる仕組みにしてしまえば、感情を排除して投資を”習慣化”できます。


また、株価が上がっても下がっても、コツコツ積み立てていれば、
平均取得単価が安定していくのでリスクも抑えられます。

最高の結果は狙えなくても、最悪の失敗を避けられる
これは投資初心者にとって大きなメリットです。


ドルコスト平均法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

iDeCoと新NISAの活用で、税金も味方に

資産形成には「税制優遇」を活かすのが王道。具体的には、以下の2つが有力です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)
  • 所得控除・運用益非課税・受取時の優遇など、節税効果が大きい
  • 原則60歳まで引き出せないという制約もある
新NISA(2024年〜)
  • 使い勝手がよく、投資初心者にもわかりやすい
  • まずは新NISAから始め、余力があればiDeCoの併用もおすすめ

NISAの仕組みや活用法はこちらの記事
iDeCoの詳細はこちら

まとめ:最初の一歩を、今日から踏み出そう

株式投資はお金持ちがやるもの。そんな印象をお持ちかもしれませんが、実際は「お金がない人こそやるべきもの」です。

「資産運用」ではなく「資産形成」、つまりこれから資産を形作っていくということ。
そのためには、小さな金額からでもまずは始めてみることが重要です。

これから自分の未来を形作る行動を、今日から一歩踏み出してみませんか?

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