【徹底解説】トンチン年金はやめたほうがいい?おすすめしない3つの理由と代替策

トンチン年金について説明を受け、FPに感謝の握手をする顧客 暮らしとお金の基礎知識

「老後の備えに個人年金保険を検討しているけれど、トンチン年金ってどうなん?」

近年、長寿リスクに備える手段として「トンチン年金」が注目を集めていますが、結論から言えば、トンチン年金はおすすめできません。

この記事では、その理由をわかりやすく解説するとともに、もっと効率的な老後資金の準備方法も紹介していきます。


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トンチン年金とは?基本の仕組みを解説

トンチン年金とは、契約者が**亡くなるまで年金を受け取れる「終身型の個人年金保険」**です。長生きすればするほど得になるという点が特徴で、商品としては日本生命の「グランエイジ」などがあります。

例:グランエイジの契約内容(50歳男性)

項目内容
保険料月50,790円
支払期間50歳~70歳の20年間
支払総額約1,200万円
年金受給額年間60万円(月5万円)
年金開始70歳
受取保証期間70~75歳(5年間)

年金を受け取り続けて、90歳を超えた頃にようやく元が取れるという仕組みです。


トンチン年金をおすすめしない3つの理由

理由1:コスパが悪すぎる

20年間で約1,200万円支払い、年間60万円の年金を受け取る場合、元を取るには20年=90歳まで生きる必要があります。

老後資金の準備とはいえ、これはあまりに「人生を賭けたギャンブル」に近い内容です。


理由2:公的年金(国民年金)の方が優れている

国民年金を例にとると:

  • 月額保険料:約17,000円
  • 支払期間:20歳〜60歳(40年)
  • 総支払額:約816万円
  • 受給額:年約78万円(※2024年時点)

支払った保険料は約10年で回収できる計算で、トンチン年金の半分の期間で元が取れます
しかも、国民年金には以下のようなメリットも。

  • 財源の半分は税金が使われる
  • 障害年金・遺族年金などの保障付き
  • 終身で受け取れる

理由3:手数料が高く、将来のリスクも大きい

トンチン年金は民間保険なので、保険会社の利益が保険料から差し引かれています。

また、今後長寿化が進めば、保険料がさらに上がったり、受給条件が改悪されたりする可能性も。

仮に保険会社が倒産しても契約は保護されますが、受け取れる年金額が減る可能性は否定できません。


30代から加入してもおすすめできない理由

仮に30歳から月額2万円で40年間支払った場合、総額は960万円。これで70歳から年間60万円を受け取っても、元を取るには16年かかります(=86歳)

しかも、30代で月2万円の保険料は家計の大きな負担。途中で解約すれば元本割れする可能性も高いため、若年層にとっても得策とは言えません。


ではどう備える?代わりにやるべき老後資金対策

✅ 自分で積み立て・運用するのがベスト

トンチン年金のように「手数料が高い商品」に頼るよりも、自分で資産を運用する方が圧倒的に効率的です。

中でもおすすめは、以下の制度を活用した長期積立投資:

  • つみたてNISA
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)

どちらも投資信託を活用しながら、非課税で資産形成ができる制度で、放置でも運用が続けられるため初心者にも安心です。

👉 詳しくはこちらの記事で解説しています:
新NISAとは?!投資初心者にもわかりやすく解説

👉 iDeCoの記事はこちら:
iDeCoとは?メリット・デメリットを理解して老後の経済対策を!


まとめ:トンチン年金に入る前に考えるべきこと

トンチン年金は、保険料に対して得られるリターンが小さく、将来のリスクも高いため、老後資金の準備としてはおすすめできません。

まずは少額からでいいので、自分で積立投資を始めてみましょう。
難しそうに見えて、最初の設定さえ終えればほとんど放置でOK

あとは「やるか・やらないか」だけです!

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