【資金配分】均等払い戻しは愚策?本線を厚く買うのが正しいのか?

競馬

馬券でどの買い目が的中しても同じ金額で払い戻される買い方を「均等払い戻し」と言います。

例えば、10倍の買い目には500円、25倍には200円といった感じ。どちらが的中しても払い戻しは5,000円になります。

しかし、こういった均等払い戻しの資金配分は愚策で勝てないと言われることもあり、自分の予想に基づいてオッズにかかわらず本線を厚く買うことが勝つための買い方だと主張する人もいます。

果たして、均等払い戻しになる資金配分は愚策なのでしょうか?

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均等払い戻しのメリット・デメリット

均等払い戻しのメリットは、どの目が的中しても同じ程度の払い戻しがされるため、安定した資金管理ができるということです。

自分が予想した順に金額を調整すると、本線で当たれば大きいですが、抑え程度の買い目ばかり的中したときには儲けがほとんど出ない場合もあります。

それが続くと、当たっているのに勝てない…という状態になるので、ちょっと悲しい。

まぁ自分の見立てがズレていたと割り切れるならいいですが、そこまで達観できる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。


また、均等払い戻しにすることで相手の強弱を考える必要がなくなり、本命馬を考えることに集中することができ…るかもしれません(*’ω’*)

相手を○▲△と順位付けする場合、多くの馬のチェックが必要となり、1レースにおける予想時間が非常に長くなります。

それが楽しいんや!と言う人もいるでしょうし、ズバリ予想がハマったときは気持ちいいでしょうね。

ただ、本命馬すらそうそう来ないのに、それに加えて対抗・三番手とまとめて上位を占めるには相当な予想力が求められます。


競馬はちょっとしたことで着順が変わることもあるので、運の要素も大きく関わってくるでしょう。

その点、相手の順位付けをしなければ好走しそうな馬だけを探せば良いので、予想時間の短縮に繋がります。

まぁ上記2点に関しては、どちらも一長一短ということですね。

期待値の低い馬券に資金が集中する?

均等払い戻しを否定する意見としては、期待値の低い馬券を多く買ってしまうということ。

均等払い戻しではオッズの低い買い目に多くの資金を割り振り、オッズの高い買い目には少額しか買えないからですね。

しかし、僕はこの意見には懐疑的です。


なぜなら、オッズが低い買い目が全て期待値が低い馬券というわけではなく、高配当の買い目でも期待値の低い馬券は存在するからです

実際には競馬の期待値は目に見えないので、あくまでもデータから考えられることですけどね。

例えば、15番人気と16番人気の馬連は超高配当で間違いないですが、それ以上に好走率が低いので儲からない馬券である可能性が高く、それは期待値が低い馬券になります。

オッズが低いと大きく儲けることが難しいため、一発で回収率を押し上げることができないというのは間違いありません。ただ、それと期待値が低いということはイコールではないでしょう。

馬連の配当分布

人気馬同士で決まればもちろん低配当となります。

馬連の配当分布を見ると1,000円以下の配当は全体の約30%しかありません。つまり、人気馬同士の馬連は出現率が低いのに配当も低いという、最も夢がないゾーンですね。

しかし、この範囲の組み合わせ数自体が少ないので、組み合わせ数に対する出現率で考えれば低くはありません。


この期間、馬連の配当が1,000円以下の組み合わせ総数は24,757組。そのうち3,323回の的中があるので、組み合わせ数に対する的中率は約13.4%あります。

対して、1,000~1,999円のゾーンでは組み合わせ数が46,475組、的中数が2,560回なので、組み合わせ数に対する的中率は5.5%。

そう考えると、必ずしも夢がないとは言い切れないということです。…いや、1,000円以下の配当じゃやっぱり夢はないか。

一見すると2,000円以上の配当を買うほうが良さそうに思えますが、その分だけ分母が増え的中する確率が下がるので、やはりオッズの高低が期待値の高低に結び付くとは言えないでしょう。

大切なのは合成オッズと回収率

結局のところ、均等払い戻しによる資金配分では安定感があり、予想に基づいて資金を配分すれば一撃が望めるので、どちらを好むかですね。

どちらの資金配分の仕方でも、大切なのは合成オッズ、もしくは的中したときにいくら回収できるのかということ。

合成オッズは印ごとに強弱を付ける場合には意味がありませんが、均等払い戻しの際はとても重要です。


馬連を数点購入し、合成オッズが3倍にまで下がるような買い方であれば、33%以上の的中率を実現しなければ儲けることができません。

合成オッズが5倍なら20%以上、10倍なら10%以上の的中率を目指す必要があるわけです。

的中率と回収率は相反する関係にあり、競馬は様々なアクシデントが起こり得るため、低すぎるオッズの場合はそのバランスを取るのが難しくなります。

つまり、合成オッズが低すぎる買い方は勝ちづらいということ。

逆に、合成オッズが30倍やら50倍といった買い方も、超人気薄は総流しをする人たちなどによって実力以上に買われやすく、的中率と回収率のバランスが取れない。


馬連の場合、個人的には合成オッズが最低でも5倍以上は欲しいかなと思います。

あくまで個人的見解なので、それが正解とは思いませんが。実際には8倍以上を目安に馬券を買うようにしています。上はせいぜい20倍あたりでしょうか。

均等払い戻しでは、合成オッズと的中率を意識していれば十分勝てる買い方になり得るでしょう。

詰まるところ、本命馬の単複を買っているようなもんですからね。そこから的中率を下げて回収率を上げるために相手を絞って買うわけです。


いくら自分の予想を馬券に反映したところで、5,000円使って本線的中したのに20,000円しか回収できない買い方のほうが、個人的にはよっぽど問題があると思います。

5,000円で20,000円の回収なら回収率400%に過ぎません。

ド本線でこの回収率なら、25%以上で本線的中しなければ儲からないんですからね。抑え扱いの的中ならナンボ回収できるんよって話です。

予想を馬券に反映させるなら、本線的中したときにはレース回収率1,000%くらいはないと厳しいんじゃないでしょうか?

強弱を付けるならそのあたりを意識して、本線で的中したときの回収率によって買い目を考える必要があると思います。

競馬は資金力のある人が有利

残酷な事実ですが、競馬は資金力のある人が圧倒的に有利です。

印によって金額に強弱を付ける場合でも、それが上手く機能するのはそれなりの資金力があってこそだからです。

例えば、印を付けた馬連のオッズが以下のようになっていたとしましょう。

  • ◎ー○…40倍
  • ◎ー▲…20倍
  • ◎ー△…50倍
  • ◎ー☆…200倍
  • ◎ー★…100倍

この場合、1,000円しか買えない場合で印上位から400円・300円・200円・100円・100円と馬券を購入したときの仮想払戻額は以下。

  • ◎ー○…16,000円
  • ◎ー▲…6,000円
  • ◎ー△…10,000円
  • ◎ー☆…20,000円
  • ◎ー★…10,000円

資金がないと、印下位の買い目が的中したほうが払戻額が多くなるというパラドックスが発生します。では上位に絞って買うのが正解なのか?

それで注目していた穴馬が万が一にも好走すれば目も当てられませんよね。

この場合、買い目を削るなら20倍の▲を削って資金を振り分けるほうが良いかもしれません。

  • ◎ー○…24,000円
  • ◎ー△…10,000円
  • ◎ー☆…20,000円
  • ◎ー★…10,000円

上位から600円・200円・100円・100円と買った場合、本線が一番儲かる買い方にはなります。


これが1レースに5,000円使える人であれば、上位から2,200円・1,800円・600円・100円・100円と配分することで、本線でガッツリ儲けを出すことができますね。

  • ◎ー○…88,000円
  • ◎ー▲…36,000円
  • ◎ー△…30,000円
  • ◎ー☆…20,000円
  • ◎ー★…10,000円

◎ー○の的中でレース回収率は1,760%ですが、5点の合成オッズは約9倍なので、均等払戻配分ならどの買い目でも45,000円前後(900%)の払戻額になります。

この場合、本線以外なら均等払い戻しのほうが利益は大きいですね。

要は安定か一撃か。

加えて、予想に基づいた資金配分は資金力がないと予想を馬券に反映できません。高配当馬券が混じると尚更です。

まとめ

僕は馬連をメインで買うようにしてから、すぐに「均等払い戻しは買い方として正しいのだろうか?」ということを考えるようになりました。

最初こそ相手によって金額を少し変えていたのですが、見事に思惑とは違う相手が来て少ない払い戻しが連発。(予想力の問題)

高配当にドカンと賭けて一気に儲けることができれば回収率も大幅に上昇しますが、それが起こる確率そのものが低いため、運が悪いといつまでも当たらないことも有り得ます。

低配当に多く資金を入れることになる均等払い戻しでも、合成オッズが低くなりすぎなければ十分勝負になるはず。

結局、合成オッズさえ注意しておけば、後はそれで利益が出る的中率を目指せば良いとだけだと思いました。

最終的な結論として、馬券の買い方に100%正解はない!自分の好きなように試行錯誤しようぜ!としておきます。

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