僕は全世界株式もしくは米国株式への積立投資による資産形成を推奨していますが、それは万人が複利の力を活かせる簡単な方法だからです。
ただ、実際に投資をしたことがなければどれくらいの利益が期待できるのか想像もつかないですよね?
株式投資なんて損をしそうで怖い…と思われるかもしれませんが、ここで紹介するシミュレーション結果や、それによるメリットを知ればあなたも投資をしたくなる…
かもしれない。
積立投資の複利シミュレーション
現在、メガバンクであるU○Jの普通預金の金利は0.001%となっています。これだと100万円を預けても、得られる利息は驚愕の10円!
これだと、まさに「お金を預けているだけ」という状況。20歳から70歳まで月1万円を積み立てたとしても、600万円にしかなりません。
600万円は大金ですけど、生活してればあっという間になくなる金額でもありますね。老後の経済的な不安をなくすために、一体どれだけ貯めなければならないのか…
しかし、複利の力を活かすことができれば、少ない資金でも大きな資産になる可能性があります。
例えば、以下の条件で積立投資のシミュレーションをしてみます。
- 投資期間…20~70歳(50年)
- 投資額…月1万円(トータル600万円)
- 利回り…5%
この場合、元本の600万が複利の力によって約2,600万円、実にU●Jに預けた場合の4倍以上に。
いやいや、預金の金利が0.001%やのに、5%の運用なんて無理やろ!と思いますよね。ところが、全世界株式もしくは米国株式なら、これくらいは十分現実的です。
むしろ、米国株はこれまでそれ以上の平均6.8%ほど。もちろん、今後も同じリターンが得られる保証はありません。
それでも多くの識者は平均5%くらいは見込めると予測しているので、今回はその利回りでシミュレーションしています。
違う条件でシミュレーションをしてみましょう。
- 投資期間…30~60歳(30年)
- 投資額…月3万円
- 利回り…5%
30年で積み立てた元本は1,080万円、それが倍以上の約2,500万円になりました。
働けるうちは働いて少しでも収入を得て、投資期間を長くすればもっと少額の投資でも同様の資産を築けますね。
こちらのサイトで様々な条件のシミュレーションができるので、試してみると面白いですよ。
運用することで長生きのリスクに備える
米国株で積立投資をすれば、複利の力で十分な資産を築ける可能性があること以外に、運用によって得られるメリットがあります。
それは、運用を続けることで長生きのリスクに備えられることです。
仮に、先ほどのシミュレーションのように、70歳で2,600万円を保有しているとします。
70歳以降、それを老後資金として使って生活すると、資産は減る一方になりますよね。ところが、70歳以降は積み立てはせずに、運用だけを続けるとどうなるでしょうか。
条件としてリスクを小さくするために債券などを組み入れ、年率3%の運用を目指すことにします。
仮に毎月10万円を取り崩すと、運用しない場合は91歳8か月で資産は底を尽きますが、運用をしていれば104歳8カ月まで資産が持つことに。
自分が何歳まで生きるかなんてわからないし、お金はあの世に持って行けないとはいえあるに越したことはありません。
運用すると資産が(一時的に)減るリスクはありますが、一方で長生きのリスクに備えることができます。運用のリスクを取らない場合、長生きしたときのリスクが上がります。
ただ、運用のリスクといっても長期的には株式は成長するものなので、やらないリスクのほうが圧倒的に高いと感じますね。
まとめ
高度成長期とは違い、今や運用のリスクを取らないリスクのほうが危険と言って過言ではありません。
正直、政府がまともな経済政策を取らない限り、失われた○年はいつまでも続くでしょう。そうなったとき、資産運用をしているかしていないかは大きな差となるでしょう。
僕が実際に行っている投資は、何も難しいことはありません。ただ積立をして放置しておくだけ。
投資は早く始めるほど有利な面があるので、興味がある方はなるべく早く行動を起こすようにしていただきたいですね。
こちらの記事では株式投資がギャンブルではない理由を解説しています。
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