株式投資は「安く買って高く売ればいい」と言われますが、それが簡単にできれば苦労はしません。
今の株価が安いのか高いのか、熟練の投資家でも判断を誤るのに、これから投資を始めようと思う素人には余計わからないでしょう。
とはいえ、実際に投資を始めるときに株価が安いのか高いのかは気になるでしょうし、何を基準に考えればいいのか困りますよね。
安心してください。(はいてますよ)
当ブログで推奨している全世界株式もしくは米国株式への積立投資なら、いつ始めるかを気にする必要ありません。なぜなら、今すぐ始めればいいからです。
終わり。(嘘です)
20年後の株価を想像しよう
なぜ全世界株式もしくは米国株式への積立投資ならタイミングを気にする必要がないか?
その答えは「現在の株価は20年後の株価と比べてどうか?」を考えればわかります。
20年後の正確な株価はわかりませんが、米国を代表する指数の1つであるNYダウの20年前の株価は約11,500ドルでした。
時期によっては大きく下落することもありましたが、2023年現在は35,000ドルにまで上昇。20年前に比べれば、月とすっぽんぽんと言えるでしょう。
直近では2020年のコロナショック、その前は2008年頃のリーマンショックで株価の暴落があったものの、米国経済(世界経済)はそれを乗り越えて上昇を続けてきました。
資本主義という仕組みの中では世界経済は成長を続けます。もし今後、あなたが投資を始めた途端にそれが覆り、延々と世界経済が停滞し続けると考えるのは、あまり現実的ではありませんよね。
であれば、現在の株価は20年後に比べて「安い」はずなので、いつ投資を始めるかという答えは出たも同然です。
投資のタイミングは考えないこと
とはいえ、少しでも安いときに買いたいと考えるのが人間の性です。しかし、短期的には現在の株価が高いか安いかなんて、判断することはできません。
2008年のリーマンショック後、米国株は目覚ましい成長を遂げてきました。
その結果、2013年にNYダウが14,000ドルの値をつけたとき、あちこちで「高すぎる!」と言われていたとかいないとか。
株は安いときに買うのが正解なら、このときは買うべきではありません。ところが、実際には株価は上昇を続け、2020年11月には史上初の3万ドルを突破。
今となれば、当時の株価は安かったどころかバーゲンセールのお祭り状態だったわけですね。2014年に株価が高いと投資をしなかった人は、上昇を続ける株価を見て何を思ったのでしょう。
来るべき投資のタイミングを見計らったまま、未だそのときを迎えずに過ごしているかもしれません。
仮に3万ドルから50%の暴落が起きたとしても、ようやく2013年の株価になるくらい。滅多に起こらないレベルの暴落が来ない限り、もはや2013年の株価を下回ることはないでしょうね。
もちろん、これは結果論で、これまでに暴落していた可能性もありました。しかし、結果的に投資ができなかった人の機会損失は相当なものになっています。
その時々で上がるか下がるかは結果論ですが、このことからわかるのは、僕たちが事前にそれ(株価の高低)を知ることはできない…という事実です。
まとめ
現在の株価が割高・割安なのかは、専門家であっても正しく判断できません。
ところが、世界経済は成長することを前提にすれば、20年後・30年後に比べれば現在は(超)割安である可能性が高いです。ならば、いつ投資を始めるの?
…今でしょッ!
もちろん、期待するほど経済が伸びない時期が長く続く可能性もありますが、それは現状では予測しようがないことです。
過去の経験から、不況時にはどう対策すればいいかを各国の政府は学んでいるはずなので、大恐慌と呼ばれるような事態が起こる可能性は低いはず。(日本政府はいつまでも学ばんけど)
悪い可能性を考えだしたらキリがないし、現状は早く投資を始め、長く継続することが資産形成の近道だと思います。
こちらの記事で、僕が投資を始めてから約9年が経過した状況を紹介しています。投資を始めるタイミングを考えすぎて踏み出せない方の後押しになるかと思うのでぜひご覧ください。
株式投資はギャンブルではありません。
これから投資を始めるなら「NISA」を利用しましょう。
資産形成では「複利」を活かすことが重要です。
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