【荻原博子の謎理論】お金がないのに投資をする人はバカなのか?

ゼロから始める資産形成術

先日、ヤホーニュースで「お金がないのに投資をする人はバカである」といった記事を見ました。書いたのは経済ジャーナリストという謎の肩書きを持つ荻原博子氏。

この方は自身の経験則も踏まえて、以前から投資に対しては否定的な意見が多いですが、僕はこの方の言い分にはかなり疑問を感じることがあります。

個人的には「お金がないからこそ投資をしたほうがいい」と思っているので、ブログで投資初心者向けにどうすればいいかを発信しています。

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投資と投機を混同している

何年か前、荻原氏の著書を読んだことがありますが、そこで感じたのは、この方は投資と投機を混同しているということ

自身が行っていたという投資も、明らかな投機的手法であり、そこで危険性を感じたために投資を毛嫌いしているのがはっきりとわかる内容でした。

ここでは言及しませんが、投資と投機は別物であり、投機はたしかにギャンブルなので僕もお勧めはしないです。やりたい人はどうぞ…くらいですね。

一方、投資はギャンブルとは違うので、やり方を間違えなければ「ほぼ」資産を増やすことができる

間違いなくと言いたいところですが、将来のことを断言することはできないので、僕は「ほぼ」と言っています。

ほぼ資産を増やすことができると考えているので、僕はお金のない人こそ「投資」をして、少しでも経済的に余裕が持てるようになってほしいと考えています。

株式投資がギャンブルではない理由
株式投資を敬遠する方の多くは、それをギャンブルと考えているからはないでしょうか? ギャンブルだから運がいい人以外は基本的に負けると思い、それなら増えることはなくても銀行や郵貯に預けておくほうがいい… ところが、実際はそうではないんですよ。 ...

預貯金だけのリスク

荻原氏は以前から「日本はデフレなので預貯金がもっともお得」と言っていますが、最近はめちゃくちゃ物価上がってますよね?

値段は据え置きでも内容量が減って実質値上げという商品も多いし、戦争の影響などもありますがインフレの波が押し寄せているのは誰もが感じるところ。電気代とか電気代とか電気代とか…

これが給料も上がって物価が上がる順当なインフレならまだしも、給料は上がらず物価が上がる「スタグフレーション」という歓迎できない状況になっています。


現金というのは将来的に価値が高くなることはありません。100円は10年後も100円やし、1万円は10年後も1万円です。

ところが、今100円で売っているものは10年後も100円であるとは限らない

ものによっては90円になっているかもしれませんが、基本的に物価は上がるのが世の中の仕組みなので、10年後は110円になっている可能性が高いのです。

物価が上がる=現金の価値は下がる」というのは、ここ数年でほとんどの人が実感したはず。


今後、日本でずっとデフレが続くなら「物価が下がる=現金の価値が上がる」ので、荻原氏の主張も一理あると言えますが、そうなる保証はありません。

むしろ、政府はずっと年2%のインフレを目指し、経済政策を進めているくらいなので、戦争等の外的要因を除いてもいずれインフレに向かう可能性のほうが高いのでは?と思いますよね。

記事内では老後は介護・医療費+葬式費等で1,500万円を用意することを勧めていますが、仮に年2%のインフレが続いた場合、今の1,500万円は30年後には820万円ほどの価値にしかなりません


現金はインフレに弱いですが、一方で株式はインフレに強いとされています。

物価が上がると企業が儲かる→企業が儲かると株価が上がる→株価が上がると投資した資産が増える。単純なサイクルですよね。

株式は短期的に大きく減価することもあるので、そういったリスクを恐れ投資をしたくないという人は多いです。しかし、株式は長期的には上記の理由で成長していきます。

運用のリスクを取らないことは、目減りする現金を保有するというリスクに繋がります。「運用のリスクを取らないリスク」とも言われますが、個人的にはこのほうがよっぽど不安に感じますね。

順番が大事

僕がお金のない人こそ投資をしたほうがいいと思う理由は、運用のリスクを取らないことによるリスクが怖いから。それに、投資をすることで経済的な余裕ができる可能性が高いからです。

だからといって、誰もが今すぐ投資を始めたほうがいいとは思っていません。

今すぐ投資を始めても問題ないのは、すでに毎月の収支バランスが取れていて、多少の蓄えもある人。逆に、毎月給料はきっちり使い切り、まったくお金が貯められない人はまだ始めないほうがいいです。

後者の場合、投資うんぬんよりもお金の使い方を考え直す必要がありますね。

まずは生活基盤を整えることが先決。収入の一部は貯蓄に回し、残ったお金で生活するようにしなければ、いつまでも生活のために働く人生になってしまいます。

投資家のバイブルとも言われる「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者は、「財産を増やすための原動力は貯蓄であり、貯蓄するには強い意思が必要」と言っています。

別に稼いだお金を全力で貯蓄しろ!貯蓄こそ正義!と言っているわけじゃないですよ。前述したように、貯蓄だけではインフレに対応できませんからね。

投資はしたほうがいいと思うけど、それは貯蓄できる生活をしていることが前提です

まとめ

人それぞれの考え方があるので、投資をする・しないはその人次第です。

投資は別にいいや…という人に無理やりさせるものでもないですが、まずは投資とはどういったものかを知ってもらいたいですね。

理解したうえでやらないと決めたなら尊重すべき意見ですが、何も知らずにやらないと決めるのは正直もったいないと思います

僕が勧める米国株に投資をする方法なら、難しいことをする必要はないので、まずは投資とはどういったものかを知っていただきたいと思います。

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