龍河洞を歩く:1億7500万年の神秘に包まれる旅

青くライトアップされた記念の滝(龍河洞) 小型バイクで一人旅

高知県香美市にある「龍河洞(りゅうがどう)」は、日本三大鍾乳洞のひとつ。

総延長約4kmのうち、観光客は約1kmを歩いて巡ることができます。その時間は、まるで1億7500万年の歴史をタイムスリップするかのような、原始的かつ幻想的な世界でした。

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入り口からすでに上り坂…最終地点はビル20階相当!

洞窟の入口で案内スタッフから、「最終的にビル20階分の高さを上ることになります」と教えてもらいますが、その前にこんな階段を上らなくてはなりません…

右側にはエスカレーターがあるので、健康のために階段を上るも良し、(ある意味)健康のためにエスカレーターを使うも良し。

僕はこんなところで足腰を痛めてはいけないと思い、エスカレーターを使いました。


洞窟内は狭く、時に屈んで進むスリルも

さすが三大鍾乳洞!と唸るほど、洞内は広大。とはいえ、意外にも道は狭い箇所が多く、腰を屈めて通らねばならないポイントも点在します。

全体をじっくり歩いてまわると40〜50分はかかります。
急がず、慎重に、そして時に頭上の岩に気をつけながら進みましょう。


圧巻の「神の壺」と、その傍らに眠る“未来の壺”

龍河洞の目玉といえば「神の壺」。
約2,000年前の弥生時代に使われていたとされる土器が、長い年月の中で鍾乳石と一体化した奇跡の遺物です。

そしてその近くには、昭和12年から設置され、現在87年経過した「実験中の壺」も。

果たしてこれも、数百年後には“第二の神の壺”となっているのでしょうか?
なんとかそのときまで生きていられるかなぁ…(無理やろ)


七福神の館:神々が宿る柱の群像

洞内を進んでいくと、「七福神の館」というエリアへ。

お、おう、七福神さんこんにちわ(どこにおられる?!)。


プロジェクションマッピングも!幻想的な演出

洞内の一部では、プロジェクションマッピングが行われていました。
上映時間は約4分。神秘的な鍾乳洞が、さらに幻想的に変化するひとときです。

※常時実施かは不明のため、訪問前に要確認です。


穴居第一室:ここに弥生人が住んでいた

洞窟の終盤には「穴居第一室」と呼ばれる広い空間が現れます。
ここは実際に弥生人が生活していたとされ、石斧や鉄器、貝殻なども出土しています。

考古学的にも貴重なエリアであり、龍河洞が単なる自然遺産ではなく「文化遺産」でもあることがわかります。


夏でも油断禁物?出口では汗だくに

「鍾乳洞=涼しい」というイメージの通り、入口付近はひんやりして快適。
ところが、進むにつれて体も温まり、出口を出るころには全身汗だくに。

周囲の観光客も「暑い~!」と声を上げていたので、個人的な体感ではなさそうです。
夏場に訪れる場合は、タオルや替えのTシャツを持参するのがおすすめです(僕は着替えた)。


龍河洞は“時間の旅”を体感できる場所

人類の時間軸よりもはるかに長く、気の遠くなるようなスパンで形成された鍾乳洞。
その中を、弥生人の痕跡を感じながら歩くという体験は、なんとも言えない感動をもたらしてくれました。

プロジェクションマッピングは如何にも現代的といった技術ですが、洞窟内では音が反響して映画館のような感じで、あれはあれで良かったですね。

言葉にならない、でも心に残る。
「なんていうか、その…なんかすごいよね」――そんな語彙力のない感想が、まさに龍河洞の魅力を物語っている気がします。

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