香川県観音寺市にある「高屋神社(たかやじんじゃ)」は、本宮が標高404mの稲積山(いなづみやま)の山頂に位置し、「稲積神社」や地元では親しみを込めて「稲積さん」とも呼ばれています。
この神社が一躍有名になった理由が、まるで空に浮かぶかのような“天空の鳥居”。2018年には「四国八十八景」に選定され、以来、多くの観光客がこの絶景を求めて足を運ぶようになりました。
本宮へは徒歩一択?通行止めに注意!
本宮へのアクセスは、本来2ルート存在します。
- 【Aルート】本宮近くの駐車場まで車・バイクでアクセス
- 【Bルート】下宮に車・バイクを停め、徒歩で山道を登るルート
しかし、2024年8月現在、本宮近くまで行ける車道ルートは通行止め。したがって、下宮からの1kmに及ぶ参道を自力で登るしかありません。
下宮から始まる試練の参道:想像の5倍ハード!
詳しく調べていなかったので、1kmくらい歩くのは余裕っしょ!と思っていた僕。
ところが、バイクを降りて進んだところ、すぐに「おぅふ…」となる光景が…

簡潔に参道コースの険しさを表現すると、開始3分でまず死にそうなくらい疲れます。
そしてほぼ死んだ状態で約40分ひたすら登り続けると、ようやくゴールです。
先を見て歩いてもなかなか終わりが見えない(思ったほど進まない)ので、途中からずっと下を向いて歩き続け、そのうち着くやろうと無心で歩き続けました。
道中の写真を撮る余裕もなく、大量の汗をかきながら歩くこと40分…
ようやくゴールが近付いてきたとなったところで待ち構えているのが最後の関門。

高校時代の部活の階段ダッシュを彷彿とさせる、強烈な石段が登場します。
最後は一段飛ばしで一気に駆け抜け、前をゆく人々を追い抜いて到着ッ!
…とする予定が、半分ほどで限界がきてペースダウン…
最後は手すりを掴みながらヨレヨレになってゴールしたのでした。
天空の鳥居と瀬戸内海の絶景が報われる瞬間
長くて険しい道のりの先にあるこの光景は、疲れを一瞬だけ忘れさせてくれます。

鳥居の先には、観音寺の街並みと瀬戸内海が広がり、文字通り“空に浮かぶ鳥居”といった雰囲気。


実は、この日は高知市から出発してモネの庭・龍河洞と見た後、香川までひとっ走りしての高屋神社で、下宮に到着した時点でそこそこの疲労感。
そこから想定外の参道(もはや登山)という流れだったので、本宮に着いたときは眺めの良さに感動はしましたが、正直なところ「感動<疲労」でしたね。
もし行かれることがあるなら相応の覚悟を持って臨みましょう(マジで)。半分ほどの所でギブアップしようか迷っている家族、スタート地点で断念した人たちもいました(マジで)。
とりあえず、夏に行くことはお勧めしません!めっちゃ暑いので疲労3倍増しです。
訪れる際の注意点とアクセス情報
注意点
- 2024年時点、本宮近くの車道は通行止め。徒歩ルートのみ通行可。
- 土日祝は交通規制が実施されることもあるので、観音寺市の公式サイトで最新情報を要確認。
- 夏場の登山は特に過酷。水分・タオル・着替え必携。できれば春や秋がベスト。
アクセスの目印
- 本宮側へ行く場合は、国道49号線のファミリーマートを起点にルートを確認。
- ただし通行止め中のため、下宮からの徒歩ルートが基本。
まとめ|覚悟をもって登れば、絶景が待っている
高屋神社は、「映えるスポット」として注目を集めていますが、その背景には想像を絶する参道の厳しさが潜んでいます。
だからこそ、本宮からの景色には他では味わえない達成感があるのも事実。体力と時間に余裕を持って、ぜひ一度その絶景を目にしてみてください。
すぐ近くには”日本のウユニ塩湖”として有名な”父母ヶ浜”もあるので、セットで観光するのがおすすめです!
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