僕はいつからか自然とミニマリストのような暮らしをするようになり、一度は通るであろう「洗濯を手洗いで済ませられるか問題」を考えるようになりました。
ものを減らしたい人のなかには、洗濯機も置かなくていいなら置きたくないという考えの方も一定数おられるでしょう。
でも洗濯機がないとさすがに厳しくない?という不安もあるんじゃないでしょうか。
そこで、洗濯手洗い検定準1級を持っている僕が、実際に経験して感じたことをお伝えしようと思います。…ちなみに、洗濯手洗い検定なんてありませんからね。
洗濯は手洗いで大丈夫なのか?
結論から言うと、洗濯は手洗いでも全然いけますね。
ただし、毎日それなりの量になると面倒になる可能性は高いので、一人暮らしor同居でも自分の分は自分で洗う場合に限る…としておきましょう。
子どものいる家庭のお母さんにはとてもじゃないけどお勧めできません。素直に洗濯機を買って楽してください。
手洗いで汚れは落ちるのか?という心配はあるかと思いますが、ぶっちゃけ大人が1日服を着ただけで、そんなにひどい汚れが付くことってありますか?
せいぜいちょっと汗をかく程度なら、手洗いでも十分だと思います。むしろ、手洗いすることで洗濯機はどんだけ過剰に洗ってるんやろ?と思ったくらいですよ。
女性の場合はちょっと違うかもしれませんが、男性なら毎日洗うものはインナーシャツ・パンツ・靴下・バスタオルくらいで済むでしょう。
これくらいなら、バケツにお湯を張って洗剤を少量投入し、バシャバシャと揉み洗いするだけなので数分で終わります。
手洗い洗濯に必要な道具
実際に手洗いするときに使用したものを紹介します。
- 折りたたみバケツ
- 液体せっけん(無添加)
- 野菜スピナー
浴槽にお湯を溜めてもいいんですけど、洗濯物が少ないと浴槽は広すぎ&位置的に洗いづらいので、バケツを使ったほうが楽ですね。
折りたたみのほうが使わないときはコンパクトに収まっていい。と思っていたら、使い終わりに逆さにして水気を切っていると、結局広げた状態のままになったので意味なかったです。笑
まぁ引っ越しのときに折りたたみだとコンパクトでいいですね!(無理やり)折りたたみでもたためなくても、1回の洗濯物が入る容量のものを用意しましょう。
手洗いの方法
お風呂の際にバケツにお湯を張り、液体せっけんを少量入れてしばらく漬け置きにします。
無添加のせっけんにしたのは、なんとなく肌と環境に良さそうだったからだけなので、お好きな洗剤でいいと思います。
お風呂から出る前に適当に揉み洗いをして、3回ほどお湯を変えてすすぎます。最初は柔軟剤も使用していましたが、途中から「意味ある?」と思って使わなくなりました。
結果、違和感はありません。
最難関は脱水作業
洗濯物の手洗いで最難関となるのが、脱水作業です。
あまり絞りすぎると生地が痛みそうやし、かといって緩かったらドボドボで乾かない。ネットで先人の知恵をお借りして使えそうだったのが、野菜スピナー(水切り)です。
100均でも(2~300円で)売っていますが、ちょっとサイズが小さいんですよ。僕が買ったのはパール金属の野菜スピナー(直径26.5㎝)。
これくらいだと1回で1日分(シャツ・パンツ・靴下・タオル)を脱水にかけられます。他の場所で使っているタオルなどを洗うときは、1回じゃ厳しくなる感じですね。
かごに洗濯物を入れて、蓋をしてハンドルをぐるぐる回すだけで、まるで野菜の水切りをしているかのように洗濯物の水気が絞られていきます。笑
ただ、うまく回るときと回らないときがあって、洗濯物をバランスよく詰めたり試したものの、原因が何なのか結局わからないままでした。
うまく回らないときはなぜか音もうるさくなるので、深夜に脱水するときは周囲への配慮もお忘れなく。
置き場所が悪く野菜スピナーをガンガン床に落とすと、色んな部分が壊れてしまいます(経験談)。とくに蓋をロックする部分が取れるとめっちゃ回しづらくなるのでご注意ください。
その後、手絞りで脱水をしてみると案外大丈夫だったので、最終的には野菜スピナーもほとんど使わなくなりました。
生地が分厚いと(冬用のロンTとか)手絞りは結構大変なので、そういったものは野菜スピナーで絞ればいいですね。
手洗いに適したシャツとタオル
手洗い生活を始めて半年ほど。その作業がお風呂に入る一連の流れになってきたので、面倒だと感じることもなくなりました。
手洗い(手絞り)をしていると、シャツやタオルを新調するときに「絞りやすそう」を基準に選ぶようになっていました。笑
個人的にお勧めなのは、ユニクロの「速乾Tシャツ」と、100均で売っている「無撚糸タオル」です。
シャツは極薄でもないので最初は絞りづらく感じるかもしれませんが、慣れれば余裕。で、めっちゃすぐ乾くので多少絞れてなくても大丈夫。
別にユニクロじゃなくても構いませんが、速乾Tシャツは手洗いと相性がいいかなと思います。
手洗いで一番大変なのはバスタオルですが、ぶっちゃけ男性ならフェイスタオルのサイズでも十分事足りる可能性は高いですね。
女性や男性でも髪が長い人は髪用と体用で2枚必要かもしれませんが、それでもバスタオルよりスペースは取らず、洗いやすさも段違い。
なにより、バスタオルだと手絞りがしんどいんです
(*´ω`)テガイタイ…
「風呂上がりはバスタオルで体を拭く」という先入観を取り払うと、バスタオルってデカくて邪魔なだけやん…と思うようになるでしょう(僕はなった)。
手洗いのデメリット
個人的に感じた手洗いするデメリットは、慣れるまではちょっと面倒(慣れたら楽)、分厚い服は脱水しきれない、オシャレな服を買いづらいといったところでしょうか。
とくに、ファッションが好きな方は色んな服を買いたいと思うので、手洗いだと色々とやりづらそうです。
逆に、僕のようなファッションに興味がない人は、とりあえず安い服でガシガシ洗い、仮に絞りすぎて破れても買い替えればいいだけなので向いていますね。
あと、手絞りできないものはコインランドリーかクリーニングに出すことになるので、そういった機会が多くなりそうなら洗濯機を使うほうがいいかもしれません。
まとめ
肉体労働で汚れまくるなら別ですが、デスクワークだったり体力仕事でない人は、そんなに汚れがつくものじゃないですよね。それくらいなら、手洗いでも汚れ・においが残るとかはないです。
仕事から帰ってきて毎日手洗いってのは面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば風呂に入るときの流れとなるだけ。1日分だと量も少ないので、ものの数分で済みますよ。
まぁわざわざ手洗いをお勧めするわけではないので、文明の力から少しだけ離れてみようと思う変人(褒め言葉)だけ、試してみてはいかがでしょうか。
掃除機を持たなかった男が掃除機を買った話もあります。
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